【ちょっと読書】わたしを離さないで [読書]
自分の感受性では、最後まで本書を理解することができなかった。
著者は長崎で生まれ、5歳のときに父の仕事のために渡英。日本とイギリスのふたつの文化を背景に育った方で、本書は映画化もされたベストセラーです。
私の場合、アマゾンのいくつかのレビューにあるようなリアリティについては気にならず、文章の良さもあってすんなり入り込むことができました。内容が退屈だということもなく、400ページ以上にわたってぎっしりと文字がつまっているが、割と短時間で読めた。
しかし、本書をどのように受け止め、どう表現していいのかがわからない。 確かに読了後、何かが心の中に残っている。しかし私の感受性、表現力、語彙では、これが何かを表現できないばかりか、自分自身でもよくわからない。
何だか、モヤモヤしている。
本書は極力ネタばれはない方がいいと思うので気をつけたいが、 しかし、以下、ちょっとだけネタにふれるので注意してほしい。
本書の中心となる3人は、運命を受け止め、抗うことなく生きているように見える。あるとき、ひとつの希望が見えた。その時の彼女らの反応はどうか。著者のまさに抑制のきいた文章のごとく、彼女達は自分達を抑制しながら行動する。
その心の動きは理解できる。どうしようもならないと運命を受け止めているとき、人はそのように行動するのかもしれない。でも、本心は、望んでいるのは、きっと違うのだろう。
次のセリフが、頭に残っている。
「よく川の中の二人を考える。どこかにある川で、すごく流れが速いんだ。で、その水の中に二人がいる。互いに相手にしがみついている。必至でしがみついているんだけど、結局、流れが強すぎて、かなわん。最後は手を離して、別々に流される・・・」
そこで、本書のタイトルを思い浮かべる。そう、あのカセットテープの。Never Let Me Go・・・わたしを離さないで。わたしを行かせないで。そんなことをしないで。
まさに物語はそのような結末を迎える。
そして、彼女たちの出来事と、想いとを想像するのだけれど、その想像が最後まで辿り着けない。
自分のなかで処理できない。
まだ、私には本書を理解することができない。
何か重要そうなことだと思うのだけれど。
著者は長崎で生まれ、5歳のときに父の仕事のために渡英。日本とイギリスのふたつの文化を背景に育った方で、本書は映画化もされたベストセラーです。
私の場合、アマゾンのいくつかのレビューにあるようなリアリティについては気にならず、文章の良さもあってすんなり入り込むことができました。内容が退屈だということもなく、400ページ以上にわたってぎっしりと文字がつまっているが、割と短時間で読めた。
しかし、本書をどのように受け止め、どう表現していいのかがわからない。 確かに読了後、何かが心の中に残っている。しかし私の感受性、表現力、語彙では、これが何かを表現できないばかりか、自分自身でもよくわからない。
何だか、モヤモヤしている。
本書は極力ネタばれはない方がいいと思うので気をつけたいが、 しかし、以下、ちょっとだけネタにふれるので注意してほしい。
本書の中心となる3人は、運命を受け止め、抗うことなく生きているように見える。あるとき、ひとつの希望が見えた。その時の彼女らの反応はどうか。著者のまさに抑制のきいた文章のごとく、彼女達は自分達を抑制しながら行動する。
その心の動きは理解できる。どうしようもならないと運命を受け止めているとき、人はそのように行動するのかもしれない。でも、本心は、望んでいるのは、きっと違うのだろう。
次のセリフが、頭に残っている。
「よく川の中の二人を考える。どこかにある川で、すごく流れが速いんだ。で、その水の中に二人がいる。互いに相手にしがみついている。必至でしがみついているんだけど、結局、流れが強すぎて、かなわん。最後は手を離して、別々に流される・・・」
そこで、本書のタイトルを思い浮かべる。そう、あのカセットテープの。Never Let Me Go・・・わたしを離さないで。わたしを行かせないで。そんなことをしないで。
まさに物語はそのような結末を迎える。
そして、彼女たちの出来事と、想いとを想像するのだけれど、その想像が最後まで辿り着けない。
自分のなかで処理できない。
まだ、私には本書を理解することができない。
何か重要そうなことだと思うのだけれど。
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