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穢土、いや江戸に回帰する [これから日本の話をしよう!]

江戸という時代が好きだ。

時代としては、そんなにいいものではなかった、ということは理解している。
土地や家や身分に縛られた、息苦しい時代だったのかもしれない。「中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史」で話題席巻中の與那覇氏なんて、なんかボロクソに言っているし。

しかし、なんとなく、私は江戸という時代が好きだ。
江戸・・・“えど”と言うと、穢土(けがれた国土。迷いから抜けられない衆生の住むこの世)を思い起こしてしまい、あるいは私がPCで文字入力をしていて江戸時代と書こうとすると穢土時代などと変換されてしまい暗鬱な気持ちになることもあるのだが、私は江戸時代が私は好きだ。


だって、日本独特の文化の香りがして、何かいいじゃん?
地名からして、穢土・・・じゃなくて、江戸に比べて東京って。東の京ですか。つまらん。

明治に入り、ちょんまげを切り、廃仏毀釈で仏像を壊し、武士をやめ、神社をやたらと統廃合する。このとき、いったいいくつの社が消えたことか。

子どもが生まれて30日前後でお宮参りをしたりするが、あれは氏神様に挨拶に行くものだ。簡単に言うと、地域の神様に
「これからお世話になりやす、新入り(赤ちゃん)ですわ。以後、お見知りおきを」
な挨拶なわけで、新年の初詣も似たようなものから始まっている。

しかし、今拝んでいる地域の神社、国の勝手で統廃合された神様だったりする。小さな神社は大きな神社に合併され、1村1社とされたのだ(もちろん、強制合併をまぬがれた神社も多い)。

まぁ、今ではお宮参りも初詣も、地域の氏神様に関係なく、有名な神社に行ってしまう人が多いのだが・・・。いや、そもそも、江戸時代においてでさえ、既に多くの神様は統廃合されていたり、塗り替えられたりしていたりするのだが、明治以降は国家的に介入てのがちょっと嫌だね。

それにしても「中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史
」に出てくる、江戸時代化、封建主義、中国化、といったキーワード、今後頻繁に出てきそうだな。


今は、脱江戸時代らしい。読んでいない人は意味がわからないだろうが、一度、本書は読んでみることをお勧めする。イラッと来るかもしれないが、面白い本ではあると思う。今を理解するのに重要なキーワードも多い。

江戸時代化に走りたくなっている私は、彼らからしたら駄目な典型なのだろうか。しかし、私は負けないぞ。
単に戻る道は穢土かもしれない。
しかし、らせんを昇るように、同じ場所のようで同じでない位置。同じ轍を踏まず、より改善された高みにある新・江戸へと昇華したい。

中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

  • 作者: 與那覇 潤
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/11/19
  • メディア: 単行本



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