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詳しい人は、初心者に優しくない。 [雑談]

先日、友人とテレビを見ながら飲んだくれていた。
バラエティ番組がながれていたのだが、こんな話題が出ていた。


「何かに知識の深い人は、初心者に優しくない」
・怒り新党


例えば、映画が好きだと言うと、「●●くらい見ていないと、映画好きとは言えないな」というように、やたらとハードルをあげてくる人。その程度の知識で映画好きと名乗るとはちゃんちゃら可笑しい、というような態度だ。別に大衆映画が好きでもいいじゃないか。1ヶ月に1度くらいしか見ないけど何となく好き、でもいいじゃないか。映画好きなら、映画を好きな人が増えるほうがいいのに、なんでシャットアウトするのだ、というような話。


よくある。というか、よくいる。
こういう人。友人と“あるある話”にハナが咲いた。


しかし、こういう人が一般人であれば、ちょっと嫌な人という程度でそれ以上の害はない。

問題なのは、こういった人が専門家や評論家であり、多くの人に関連する重要事項に対して影響力を持っている場合だ。


ありましたよね。私たちは経験したばかりですよね。
上の映画好きの話を、国規模に大きくした事例がありましたよね。

原発事故に絡む原子力ムラの話なんて、まさにそうだったんじゃないか。


以後、マスコミや専門家の信頼性が失墜し、何でも疑う人たちも増えてきた。色々な意味で残念なことだ。こうなると、何が正しいのか、どこまでが正しいのか、わかりにくくなる。原発に関する専門家は、どちらの言い分にしろ、根気強く説明してほしい。そう、初心者には優しく。


ところで、この「相手が知らないことを馬鹿にする行為」を、評論家同士の討論(最近ではツイッターのやり取りなども含めて)でよく見る。私はあれが大嫌い。「●●も知らないのか、そのくらい勉強してくださいよ」「これくらい知らないようじゃ話にならん!このくるくるぱーめ!」。話がそこで終わってしまう。論戦は是非、2ラウンド、3ランドと、何度か継続して行うことをしてほしい。知らないことに関しては留保して、その上で議論する、とか。


分かり合えないからこそ、話すんじゃないか。

まぁ、いいや。


私はというと、知らないことばかりだ。
だから余計にそう思うのかもしれない。

たとえば、このブログでは「日本について」なんて言っているけれど、私はどれほど日本について知っているというのだ。日本についての情報を砂粒にして並べたとしたら、きっと膨大な数になるだろう。東京ドーム何千個、何万個という規模かもしれない。その中で私がしっているのなんて、片手で掬えるくらいだろう。


歴史についてだって、もともと興味があったわけでもない。
1年前なんて、神社とお寺の区別すらつかなかった。


なんにせよ、新しいことを知るというのは、楽しいことだ。
世界が広がる。世界が繋がる。


知識のある人は、どうか初心者に優しくあってほしい。

タグ:怒り新党
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