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米領事館襲撃事件と、すでに訪れている未来 [これから日本の話をしよう!]

ロシアのプーチン大統領が、リビアの米領事館襲撃事件に関して、
「中東が混沌に陥ることを恐れている。そして、それは既に起きつつある」
と語った。
・「中東が混沌に陥る恐れ」=リビア米領事館襲撃-ロシア大統領(時事)

この言葉で思い出したのが、今読書中の「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」で引用されていた、次の言葉だ。

「未来はすでに訪れている。ただし、あらゆる場に等しく訪れているわけではない」

この言葉はSF作家ウィリアム・ギブスンによるもので、私は彼のことを知らなかった。
調べてみると、彼は「ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)」という小説をヒットさせていて、これが大変な傑作らしい。

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 1986/07
  • メディア: 文庫


アマゾンのレビュアー曰く、「本作の登場前後でSF界の潮流を変えてしまった金字塔的作品」であり、
ウィキってみると、
日本の漫画/アニメ『攻殻機動隊』や映画『マトリックス』に大きな影響を与えたと言われている」とある。
更に以前からよく言われる「サイバースペース」は彼の造語であり、その日本語訳である「電脳空間」は、本作品の翻訳者、黒丸尚によるものであるそうだ。

これはすごい作品だ。
さらに作者ウィリアム・ギブスンは日本好きであるらしく、作中には日本名や日本の地名、日本を思わせるものが頻繁に出てくるという。

ちょっと読んでみたくなるな。

話はそれたが、そのウィリアム・ギブスンの言葉、

「未来はすでに訪れている。ただし、あらゆる場に等しく訪れているわけではない」

は、気になるキーワードだ。

現在各地で起こっている変化、例えばイスラムでの反米の動き、あるいは打って変わって日本と中国との諍い、はたまたEUで起こりつつある財政危機など、これらは一過性の出来後ではなく、未来が姿を現している一端なのかもしれない。

この変化の中にあって、私たちはどう判断し、動くべきなのか・・・。

国内でも近いうちに選挙という決断行動の時期があるはずで、原発問題や政権移行の問題、諸外国との外交問題や経済問題など、私たちが考え行動しなければいけない問題は多々ある。


ところで・・・。


思えば、中東の混沌はアラブの春から始まっている。
ソーシャルネットワーク革命とも言われるアラブの春は、その首謀者たちに米国の企業人や団体が接触し、SNSの利用について指導していたということもあり、アメリカが裏で糸を引いていたのではないかとも噂されている。

政府は必ず嘘をつく  アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること  角川SSC新書

政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書

  • 作者: 堤 未果
  • 出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/02/10
  • メディア: 新書


だいたい、そもそも襲撃事件の発端となった映画の製作者、制作方法、そして広まる過程が、いかにも怪しいじゃないか。

このいろいろの噂の真実はわからないが、しかし、そういった背景のなかで起こった今回のイスラムでの反米事件。

プーチンは「それは既に起きつつある」と言っているが、正しくは「既に起こり、更に広がりつつある」というのが近いのではないか。

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

  • 作者: リンダ・グラットン
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2012/07/28
  • メディア: 単行本



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