歴史の愉しみ方 [読書]
世の中には凄い人がいるものだ、と感心してしまう人がいる。「武士の家計簿 ―「加賀藩御算用者」の幕末維新 (新潮新書)」で一躍有名になった、磯田道史さんだ。
無類の古文書好きで、私も古文書を読みこなせるようになりたいなと思いつつも、この人の好きさ加減を見ていると(読んでいると)、自分にはとても無理だと感じてしまう。
そう、ちょっと引いちゃうほど、古文書が好きなのだ。
この人は、歴史そのものへの興味・感心がすごい。
関心を持ったら、調べずにはいられない。
古文書をめくり、なければ探し、遠方までも出向く。
そうして、私たちの知り得なかった貴重な情報を探し当てていく。
この磯田さんの最新刊は、非常に興味深いものだった。
歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)
タイトルのとおり、歴史の愉しみ方を味わえる良書である。
というか、磯田さんの歴史の愉しみ方がわかる。
この人、本当に好きなんだな、と。
(特に最後の方に乗っている、新幹線の愉しみ方なんて、ちょっとイっちゃっている)
江戸時代の忍者の年収なんて、誰が知っている?
石川五右衛門の隠れた欲求って、なんだ?
龍馬が邪魔だった奴の正体は!?
歴史が好きならおすすめする。
面白いと思うこと、間違いなし。
新聞に連載されていたものなので、1つの話は3~4ページほど。
読みやすく、興味深い。
読んでみて。
(地震発生で揺れにより気持ち悪くなったので、とりあえず終了)
無類の古文書好きで、私も古文書を読みこなせるようになりたいなと思いつつも、この人の好きさ加減を見ていると(読んでいると)、自分にはとても無理だと感じてしまう。
そう、ちょっと引いちゃうほど、古文書が好きなのだ。
この人は、歴史そのものへの興味・感心がすごい。
関心を持ったら、調べずにはいられない。
古文書をめくり、なければ探し、遠方までも出向く。
そうして、私たちの知り得なかった貴重な情報を探し当てていく。
この磯田さんの最新刊は、非常に興味深いものだった。
歴史の愉しみ方 - 忍者・合戦・幕末史に学ぶ (中公新書)
タイトルのとおり、歴史の愉しみ方を味わえる良書である。
というか、磯田さんの歴史の愉しみ方がわかる。
この人、本当に好きなんだな、と。
(特に最後の方に乗っている、新幹線の愉しみ方なんて、ちょっとイっちゃっている)
江戸時代の忍者の年収なんて、誰が知っている?
石川五右衛門の隠れた欲求って、なんだ?
龍馬が邪魔だった奴の正体は!?
歴史が好きならおすすめする。
面白いと思うこと、間違いなし。
新聞に連載されていたものなので、1つの話は3~4ページほど。
読みやすく、興味深い。
読んでみて。
(地震発生で揺れにより気持ち悪くなったので、とりあえず終了)
【本:天才を考察する】何かを達成することを願う人へ [読書]
このブログでも何度か途中経過を書いたけど、ようやく「天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)」を読み終わりました。
いや、読み終わったというと少し語弊があるか・・・。言い直しましょう。
ほぼ、読み終わりました。
面白かったですよ~。
しかし、この本を読んだことで、私にとって「天才になること」のハードルはかなり上がってしまった気がする。
別に「天才」を狙っていたわけじゃないが、それにしても“自分の隠れた才能を見つけて、開花させたい”という淡い思いが、誰にでも少しはあるでしょう?
だけど、ハードルが上がってしまったわけだ。
と書くと、「はいはい、要するに努力が必要って言いたいんでしょ」と思うと思う。
しかし、そうではない。
そんな単純なことではないのだ。
色々と詳細を書く前に、私の本書に対する評価を言っておこう。
しかし、困ったことに私の中には複数の“私”がいるのだ。
その複数の私のそれぞれが、各々異なった評価をしている。
なので、それぞれの点数を書きたいと思う。
アマゾンのように5点満点で言うと・・・
・A(知的好奇心を求める、ウンチク好きのワタシ)・・・★★★★★
・B(子育てに興味のある、親としてのワタシ)・・・★★★★★
・C(今更ながら、もうひと花咲かせたいと願うワタシ)・・・★★★
・D(仕事人間の忙しいワタシ)・・・★★
・E(読書をしながらお手軽な自分探しをしているワタシ)・・・★
A 「いや~、面白かったよ。この本の半分が注釈というのがいいね。詳細がわかる」
E 「いやいや、注釈なんてもっと簡単でいいよ。半分で済んだはずじゃないか」
D 「確かに実質半分だよな。2600円は高い。1300円でよかったはずだ」
A 「でも著者は学者じゃなくてライターだからさ、信頼性を高めるためには詳細な出典と補足がほしい」
B 「私的にはどっちでもいいけど・・・。でも確かに半分なら新書でも良かったよね」
D 「新書じゃ翻訳のOKがでないだろう。てか、早川、新書ないし」
E 「いや、ハヤカワミステリあるだろ。まぁ、ハヤカワミステリじゃ無理か」
C 「まあ、でも内容は濃かったよね。才能は遺伝でもなければ、環境でもない。この認識はわかりそうでわからない」
A 「そうそう。よくスポーツの世界で、“同じくらい努力しても差が出る、それが才能の差だ”なんてね。それが間違いであることがわかった」
C 「同じ、じゃないんだよね。色々と」
D 「いや~、そこが問題でしょう。乳児どころか胎児までさかのぼって影響があるんじゃ・・・」
E 「そうそう。おまけに、地域や国の文化まで影響しちゃうんだから、絶望的だよね」
A 「そうではない。あくまで“才能を伸ばす”というレベルで考えれば、希望の方が大きい」
B 「私もそう思います。才能と環境の関係は、足し算ではなく掛け算なのだから」
A 「そう。本書は才能に制限をかけているのではなくて、むしろ制限を外そうという主張。やり直せないではなく、やり直すことができる」
E 「すんごく大変だけどね。よく言われる1万時間の法則あるじゃない」
C 「ああ、専門分野の習得に必要な訓練時間の目安でしょ?」
E 「そう。あれだって単純に1万時間を訓練に費やせばいいわけじゃないって、さりげなく書いてあるし」
A 「ああ、微妙にね。“1万時間の集中的訓練が並外れた成功の必要条件のひとつであるらしいことを認めたにすぎない”(p89)」
C 「そうだねぇ。1日3時間で10年続ければ天才になれると思ってたから・・・」
E 「単に努力しているだけじゃ、ダメってことだな」
B 「子育てい感心のある私としては、ノープロブレムですけどね」
A 「宝庫だよね。子育ての」
B 「読み聞かせをして、肯定して、たくさん話しかけてあげて・・・あと、マシュマロを我慢させるんでしたっけ?」
C 「粘り強さね。能力向上に不可欠な“満足延期”の技能は、習得可能なスキルである、という」
A 「頭の才能だけでなく、身長にも言及されていたよね。子供に必要な栄養素がいくつとか。詳細は書かれていないけど」
B 「とにかく、親ができることも並べて書かれているので、本当に勉強になりました」
E 「子供はいいよね。可能性は無限大で」
D 「ただ、本当に伸ばしたいと思うのなら、環境も大事。師にも恵まれないとね。こりゃ親は大変だ」
E 「そのために、我々の能力開花が必要となるわけです」
C 「大人の能力開花で考えると、子供ほど具体的に書かれていないよね」
A 「それについては、私は“究極の鍛錬”を勧めたい」
E 「読んだの?」
A 「・・・読んでない」
E 「ダメじゃん!」
とまぁ、こんな感じである。概要は伝わっただろうか?
本書を読むと、才能論(?)について一通りのことがわかる。
また、子育てについても多くの示唆がある。
しかし、「才能って、●●なんだって」と言われると、特に目新しさが感じられない。子育ての実験などに関することも、すでに幾つかの本でも取り上げられている。
その科学が成功を決める
しかし、本質的なことを理解できているかというと、結構な隔たりがあると思う。それを理解するのに、本書は役に立つと思う。
野球界の伝説、テッド・ウィリアム、かの有名なマイケルジョーダン、モーツァルトやベートーベン、ダ・ヴィンチやミケランジェロなどの例。
一覧性双生児についての研究、民族や人種についての考察、日本人バイオリニスト鈴木鎮一の「母語教育法」や子供に関する多くの研究、IQに対する誤解と、「生まれ化育ち」の考え方のふの局面など、様々なことが書かれている。
知的好奇心を刺激してくれるのと同時に、勇気づけられもするだろう。
本書は、誰にお勧めか。
まずは、子育てを考えいるひとだ。
親か、教育者か、その関係者。
そして、何かを達成することを切に願っている人、だ。
著者の言葉を引用して締めくくろう。
以下、引用。
本書は、従来のいわゆる天才に関する本ではない。
「あなたのシェイクスピアのようになれる」といった類のハウツー本ではないし、自分の潜在能力を探りあてる秘訣を伝えるものでもない。
本書は、どんな分野のどんなレベルであれ、何かを達成することを切に願っている人へ呼びかける試みである。
生まれつきの才能の発見にとりつかれた世の中で、本書にまとめられた証拠の数々は、気分を爽快にしてくれる。
「持って生まれた不変の資質」から、「構築することも可能な、つねに発達し続ける資質」への発送の転換を促すのである。
いや、読み終わったというと少し語弊があるか・・・。言い直しましょう。
ほぼ、読み終わりました。
天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)
- 作者: デイヴィッド シェンク
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/09/21
- メディア: 単行本
面白かったですよ~。
しかし、この本を読んだことで、私にとって「天才になること」のハードルはかなり上がってしまった気がする。
別に「天才」を狙っていたわけじゃないが、それにしても“自分の隠れた才能を見つけて、開花させたい”という淡い思いが、誰にでも少しはあるでしょう?
だけど、ハードルが上がってしまったわけだ。
と書くと、「はいはい、要するに努力が必要って言いたいんでしょ」と思うと思う。
しかし、そうではない。
そんな単純なことではないのだ。
色々と詳細を書く前に、私の本書に対する評価を言っておこう。
しかし、困ったことに私の中には複数の“私”がいるのだ。
その複数の私のそれぞれが、各々異なった評価をしている。
なので、それぞれの点数を書きたいと思う。
アマゾンのように5点満点で言うと・・・
・A(知的好奇心を求める、ウンチク好きのワタシ)・・・★★★★★
・B(子育てに興味のある、親としてのワタシ)・・・★★★★★
・C(今更ながら、もうひと花咲かせたいと願うワタシ)・・・★★★
・D(仕事人間の忙しいワタシ)・・・★★
・E(読書をしながらお手軽な自分探しをしているワタシ)・・・★
A 「いや~、面白かったよ。この本の半分が注釈というのがいいね。詳細がわかる」
E 「いやいや、注釈なんてもっと簡単でいいよ。半分で済んだはずじゃないか」
D 「確かに実質半分だよな。2600円は高い。1300円でよかったはずだ」
A 「でも著者は学者じゃなくてライターだからさ、信頼性を高めるためには詳細な出典と補足がほしい」
B 「私的にはどっちでもいいけど・・・。でも確かに半分なら新書でも良かったよね」
D 「新書じゃ翻訳のOKがでないだろう。てか、早川、新書ないし」
E 「いや、ハヤカワミステリあるだろ。まぁ、ハヤカワミステリじゃ無理か」
C 「まあ、でも内容は濃かったよね。才能は遺伝でもなければ、環境でもない。この認識はわかりそうでわからない」
A 「そうそう。よくスポーツの世界で、“同じくらい努力しても差が出る、それが才能の差だ”なんてね。それが間違いであることがわかった」
C 「同じ、じゃないんだよね。色々と」
D 「いや~、そこが問題でしょう。乳児どころか胎児までさかのぼって影響があるんじゃ・・・」
E 「そうそう。おまけに、地域や国の文化まで影響しちゃうんだから、絶望的だよね」
A 「そうではない。あくまで“才能を伸ばす”というレベルで考えれば、希望の方が大きい」
B 「私もそう思います。才能と環境の関係は、足し算ではなく掛け算なのだから」
A 「そう。本書は才能に制限をかけているのではなくて、むしろ制限を外そうという主張。やり直せないではなく、やり直すことができる」
E 「すんごく大変だけどね。よく言われる1万時間の法則あるじゃない」
C 「ああ、専門分野の習得に必要な訓練時間の目安でしょ?」
E 「そう。あれだって単純に1万時間を訓練に費やせばいいわけじゃないって、さりげなく書いてあるし」
A 「ああ、微妙にね。“1万時間の集中的訓練が並外れた成功の必要条件のひとつであるらしいことを認めたにすぎない”(p89)」
C 「そうだねぇ。1日3時間で10年続ければ天才になれると思ってたから・・・」
E 「単に努力しているだけじゃ、ダメってことだな」
B 「子育てい感心のある私としては、ノープロブレムですけどね」
A 「宝庫だよね。子育ての」
B 「読み聞かせをして、肯定して、たくさん話しかけてあげて・・・あと、マシュマロを我慢させるんでしたっけ?」
C 「粘り強さね。能力向上に不可欠な“満足延期”の技能は、習得可能なスキルである、という」
A 「頭の才能だけでなく、身長にも言及されていたよね。子供に必要な栄養素がいくつとか。詳細は書かれていないけど」
B 「とにかく、親ができることも並べて書かれているので、本当に勉強になりました」
E 「子供はいいよね。可能性は無限大で」
D 「ただ、本当に伸ばしたいと思うのなら、環境も大事。師にも恵まれないとね。こりゃ親は大変だ」
E 「そのために、我々の能力開花が必要となるわけです」
C 「大人の能力開花で考えると、子供ほど具体的に書かれていないよね」
A 「それについては、私は“究極の鍛錬”を勧めたい」
E 「読んだの?」
A 「・・・読んでない」
E 「ダメじゃん!」
とまぁ、こんな感じである。概要は伝わっただろうか?
本書を読むと、才能論(?)について一通りのことがわかる。
また、子育てについても多くの示唆がある。
しかし、「才能って、●●なんだって」と言われると、特に目新しさが感じられない。子育ての実験などに関することも、すでに幾つかの本でも取り上げられている。
その科学が成功を決める
しかし、本質的なことを理解できているかというと、結構な隔たりがあると思う。それを理解するのに、本書は役に立つと思う。
野球界の伝説、テッド・ウィリアム、かの有名なマイケルジョーダン、モーツァルトやベートーベン、ダ・ヴィンチやミケランジェロなどの例。
一覧性双生児についての研究、民族や人種についての考察、日本人バイオリニスト鈴木鎮一の「母語教育法」や子供に関する多くの研究、IQに対する誤解と、「生まれ化育ち」の考え方のふの局面など、様々なことが書かれている。
知的好奇心を刺激してくれるのと同時に、勇気づけられもするだろう。
本書は、誰にお勧めか。
まずは、子育てを考えいるひとだ。
親か、教育者か、その関係者。
そして、何かを達成することを切に願っている人、だ。
著者の言葉を引用して締めくくろう。
以下、引用。
本書は、従来のいわゆる天才に関する本ではない。
「あなたのシェイクスピアのようになれる」といった類のハウツー本ではないし、自分の潜在能力を探りあてる秘訣を伝えるものでもない。
本書は、どんな分野のどんなレベルであれ、何かを達成することを切に願っている人へ呼びかける試みである。
生まれつきの才能の発見にとりつかれた世の中で、本書にまとめられた証拠の数々は、気分を爽快にしてくれる。
「持って生まれた不変の資質」から、「構築することも可能な、つねに発達し続ける資質」への発送の転換を促すのである。
天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)
- 作者: デイヴィッド シェンク
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/09/21
- メディア: 単行本
【途中経過】天才を考察するは、やはり面白かった。 [読書]
★2012/11/2追記★読み終わりました。
感想はこちら→【本:天才を考察する】何かを達成することを願う人へ
-------------------------------
少し前に、当ブログの「天才を考察するを考察するか迷う」という記事で「天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)」を読むかどうか悩んでいると書いたが、結局読み始めました。
現在、区切りの136ページまで読んだところ。次からが第2部となる。
現時点の感想を書いておこう。
面白い。
天才とは、生まれか育ちか。
「どっちも重要なんじゃないの?」
「そりゃそうだ。いくら才能があっても、磨かなければ意味ないよね」
「とはいえ、スポーツの世界を見れば、才能が必要なのは一目瞭然だよ」
あなたの理解はこの程度じゃないか?
私は、この程度だった。
環境ももちろん大事。
しかし、一番必要なのは才能だ。
「同じ努力していたって、全員が最高のパフォーマンスを得られるわけではない」。
つまり、才能+環境だと。
本書を読んでいると、その考えを改めざるを得ない。
そう、この部分。
「同じ努力していたって、全員が最高のパフォーマンスを得られるわけではない」。
つまり、才能+環境ではない。
これは相互作用、足すのではなく掛け算なのだ。
と言っても、恐らくピンと来ないんじゃないか。
私ならピンと来ない。
かのベストセラー「天才! 成功する人々の法則」で有名になった、1万時間の法則。天才になるためには1万時間必要だという、ちょっと誤った受け取らえ方も正さなければならない。
詳細は、読了後に改めて書こう。
ただ、子どもを持つ親、子どもの才能を伸ばしたいと考えている親、あるいは大人でも、自分自身で才能を伸ばしたい、(ビジネスも含めて)プロを目指したい、と考える人。
買って良し。いや、積極的に買うべきでしょう。
本書は希望の書か、絶望の書かと言われたら、前者である。
現時点では・・・。
★2012/11/2追記★読み終わりました。
感想はこちら→【本:天才を考察する】何かを達成することを願う人へ
感想はこちら→【本:天才を考察する】何かを達成することを願う人へ
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少し前に、当ブログの「天才を考察するを考察するか迷う」という記事で「天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)」を読むかどうか悩んでいると書いたが、結局読み始めました。
天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)
- 作者: デイヴィッド シェンク
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/09/21
- メディア: 単行本
現在、区切りの136ページまで読んだところ。次からが第2部となる。
現時点の感想を書いておこう。
面白い。
天才とは、生まれか育ちか。
「どっちも重要なんじゃないの?」
「そりゃそうだ。いくら才能があっても、磨かなければ意味ないよね」
「とはいえ、スポーツの世界を見れば、才能が必要なのは一目瞭然だよ」
あなたの理解はこの程度じゃないか?
私は、この程度だった。
環境ももちろん大事。
しかし、一番必要なのは才能だ。
「同じ努力していたって、全員が最高のパフォーマンスを得られるわけではない」。
つまり、才能+環境だと。
本書を読んでいると、その考えを改めざるを得ない。
そう、この部分。
「同じ努力していたって、全員が最高のパフォーマンスを得られるわけではない」。
つまり、才能+環境ではない。
これは相互作用、足すのではなく掛け算なのだ。
と言っても、恐らくピンと来ないんじゃないか。
私ならピンと来ない。
かのベストセラー「天才! 成功する人々の法則」で有名になった、1万時間の法則。天才になるためには1万時間必要だという、ちょっと誤った受け取らえ方も正さなければならない。
詳細は、読了後に改めて書こう。
ただ、子どもを持つ親、子どもの才能を伸ばしたいと考えている親、あるいは大人でも、自分自身で才能を伸ばしたい、(ビジネスも含めて)プロを目指したい、と考える人。
買って良し。いや、積極的に買うべきでしょう。
本書は希望の書か、絶望の書かと言われたら、前者である。
現時点では・・・。
★2012/11/2追記★読み終わりました。
感想はこちら→【本:天才を考察する】何かを達成することを願う人へ
天才を考察するを考察するか迷う [読書]
★2012/11/2追記★読み終わりました。
感想はこちら→【本:天才を考察する】何かを達成することを願う人へ
-------------------------------
天才は生まれか、環境か!?
という議論は長年続いているが、それに終止符を打つと噂の本が発売されている。
金額、というよりもむしろボリュームに、ちょっと手を出しかねているところなのだが、中々よい評判を聞いている。
子どものいる人、教育を考えている人、もしくは今もって成長過程にある人、天才というものについて関心のある人は、読んでみてはいかがか。
天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)
サブタイトルが<「生まれか育ちか」論の嘘と本当>とある。
本当に考察しているようだ。
おそらく、がっかりするような内容ではないはずだ。
私も、近いうちに読む気がする・・・。
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★2012/11/2追記★読み終わりました。
感想はこちら→【本:天才を考察する】何かを達成することを願う人へ
感想はこちら→【本:天才を考察する】何かを達成することを願う人へ
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天才は生まれか、環境か!?
という議論は長年続いているが、それに終止符を打つと噂の本が発売されている。
金額、というよりもむしろボリュームに、ちょっと手を出しかねているところなのだが、中々よい評判を聞いている。
子どものいる人、教育を考えている人、もしくは今もって成長過程にある人、天才というものについて関心のある人は、読んでみてはいかがか。
天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)
- 作者: デイヴィッド シェンク
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2012/09/21
- メディア: 単行本
天才を考察する: 「生まれか育ちか」論の嘘と本当 (ハヤカワ・ポピュラーサイエンス)
サブタイトルが<「生まれか育ちか」論の嘘と本当>とある。
本当に考察しているようだ。
おそらく、がっかりするような内容ではないはずだ。
私も、近いうちに読む気がする・・・。
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★2012/11/2追記★読み終わりました。
感想はこちら→【本:天才を考察する】何かを達成することを願う人へ
タグ:天才を考察する
悩みを抱える人々に、光明です。 [読書]
人生相談や悩み事相談というのは、テレビや雑誌でも、人気コーナーの1つだ。
他人の悩みは、どこかしら私たちにも共通するところがあり、感情移入しやすい。それに、他人の悩みを見聞きするというのは、少し悪趣味だが、他人の不幸は何とかの味とやらで、我々の関心を誘う覗き見的要素がある。
そんな人気の相談コーナーの1つである、朝日新聞の「悩みのるつぼ」。回答者の一角をしめる、岡田斗司夫さんの回答が、注目を集めている。
その岡田さんの回答と、どのようにして回答に至ったのかのプロセス、問題を考えるための思考ツールなどを紹介して、いま話題になっているのが、この本だ。
オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)
最近読んだ本の中でも、かなり面白かった。
そもそも、私は“相談事”は好きだが、しかし心の片隅では、「どうせ、くだらない内容で悩んでいるんだろう」と、どこか見下げた思いを持っていた。
自分自身だって色々と悩んだことがあるのに、他人の悩みには鈍感になってしまう、あまり良くない態度だな。
ともかく、本書の良さの評判は届いていたのだが、かと言って強い関心があるわけでもなかった。悩み相談で、いくら良い本だと言われても、買うほどではない。しかし、暇つぶしに覗く程度には興味がある。私にとってワイドショーとか週刊誌は、1人で定食屋に入った時や銀行の待ち時間に見る程度の暇つぶしでしかないのだが(失礼だが)、本書の位置づけも同様だった。
ということで、暇な時間に立ち寄った書店で何気なく開いた本の1冊が、本書だったのだが・・・。
まえがきに書いてある、女子高生の相談と、それに対する回答。これを読んで、私は本書を即効で買ってしまった。
そこに書いてあった悩みは、「父親が大嫌いです」という、思春期にありがちな、正直にいうと、ちょっと下らないと思ってしまうような相談だった。それに対しての岡田氏の回答が、秀逸である。
「こんな回答、想像もできない」ということは、ない。
そのような内容を、思うことはある。
しかし、その回答の組み立て方は素晴らしいし、よくよく考えてみると、やはり発想も素晴らしい。切り口もよく、最後の一文への流れは惚れ惚れする。
さて、本書を読む前の私は、全般的に他人の悩みに鈍感であった。
それは以上の文章を読んでもらえば伝わるだろう。
誰かに相談されることも、もちろんある。
しかし、安易に、あまりに簡単に、回答を出す。小槌を振るようなものだ。はいコロリン。
ポケットの中のビスケットは、叩いて割れば数が増える。たくさんのビスケットが欲しければ、ぽんぽんぽんと、叩けばよろしい。
回答を出したこちらは気持ちがいいかもしれないが、そのほとんどの場合、相手に届いていないことが多い。
ラ・ロシュフコーはこう言っている。「およそ忠告ほど、人が気前よく与えるものはない」。他人にアドバイスをするとき、その人は、相手の悩みを解決したいという思いよりも、素晴らしい解決策を出せる自分を見せつけているだけだ。
「助言をする側は(中略)、ほとんどの場合、与える助言の中に、自分自身の利益か名声しか求めていないのである」(ラ・ロシュフコー)。
・ラ・ロシュフコーの箴言集
岡田さんの回答は、まったく違う。
独りよがりの回答ではない。
相手に届く回答なのだ。
どんなに良い言葉があっても、相手に届かなければ意味がない。
なぜ相手に届くのか。答えは「愛」なのだが、この一文ではまさに“届かない”だろう。真髄は、本書を読むことでしか理解できない。
さて、本書は単なる悩み相談本ではない。
回答に至るまでの思考過程、岡田氏自身がうなり、時に悩み、どのようにして回答へと至ったかも書かれている。
また、具体的に岡田さんが使っている思考ツールも紹介されている。
正直言うと、一読後、私としては、当初思っているほどの“モノ”がなかった。つまり、期待よりは下だった。その理由は、「とはいえ所詮、本書を熟読したところで岡田氏のような回答が出せるわけではなく」という思い。よくあるノウハウ本と同じく、実際に思考ツールは使いこなせないだろう。
岡田さんだから思考ツールを使いこなせられ、岡田さんだからスッキリ回答を作り出せる。
例えば、「思考ツール:潜行」というのがある。簡単にいえば、「なぜ」を繰り返して深化させていく方法で、トヨタの「何故を5回繰り返せ」などでも有名な方法だ。これを使って、「なぜ腹が立つんだろう」を深化させるとする。本書139ページで出てくる。
これも、しっかりした人ならしっかりと思考を深めていける。抽象的な段階まで来ても、思考できる。しかし、なれていない人にとっては、抽象的思考は非常に難しい。どうどう巡りになってしまう。
「なぜ腹が立つんだろう?・・・ううん、なんでだろう・・・腹が立つということは・・・怒っている・・・なぜ怒りを感じるのだろう?・・・ええと・・・そもそも怒りとは何か・・・ん~、良いことか悪いことかで言えば・・・」適切な質問が立てられない。
思考ツールやノウハウには飽き飽きしているので、私は、「思ったよりは、大したことが書いていなかったな」と結論を出しかけた。出しかけていたのだが、レビューを書こうと本書を軽く読み直したところ、色々な新しい気づきを見つけることができた。
「おいおい、なんだこの本、2度3度読める本だったか」
私は安易なことに、この本をサラリと読み流してしまっていたのだ。
違う。
この本は、自分の、あるいは周囲の人が抱えた悩み・問題に対して、実践も伴いながら参考とするべき本だな。
この思考ツールは、一読しただけでは使いこなせないだろう。だから何度か読んだほうがいい。
そして役立つことに、ここで紹介される思考ツールは、名前を変えているけれど、色々と先端的な思考方法が取り入れられている。だから、実際の問題に対してこれらの思考ツールが展開されている本書を熟読すれば、きっと色々なところで役に立つだろう。
と、小難しいことは置いておいて、最低限なレベルとして、私は以下の点で収穫があった。
・悩みは書き出してみる。相談の大半は悩みを書いている段階で、かなり解決している(p123)(可能性がある)。シンプルでよく言われることではあるが、そのとおりだと思う。
・思考ツール「株式会社・自分(岡田)」(p128)・・・解決策がわかったからといって行動できるとは限らない。自分の中に、色々な自分がいる。会社みたいなものだという指摘には納得。会社の場合、良い方針を立てても、実行できるとは限らない。どううまく動かすかも重要だ。悩みも同様。
・思考ツール「メーター」(p153)・・・。完全解決ではなく・・・。数値化しろ、とかはよく言われるが。メーターの説明があったとき、当然だと思った。しかし、本書のほぼ終盤に掲載された悩み(p290)に、私はこの発想ができなかった。「知っている」と「できる」の違いは大きいと実感。
・思考ツール「三価値」(p183)・・・結論がない中で「今日の結論」を出す、決断のツール。「美徳」についても納得。「これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)」のキーも理解できてお得。
さて、本書の構成は、実際に悩みを見つつ、思考ツールも紹介しながら回答の作成過程を見る部分がP252まで。これが、本書の主要部分で、ほとんどを占める。
P253からはおまけ的要素で、「悩みのるつぼ・メイキング」。これはどのように回答作ったかのメイキングを記したブログ記事。
P300から348までは、付録・悩み全集。全部じゃないようだけど、30以上の悩みと回答が記載されています。
なかなか面白い本でした。
この本を読んだ人は、他人からの相談に優しくなれるでしょう。
そしてきっと、今までよりいいアドバイスができるはず。
私も色々な反省をしつつ、本書には勉強させてもらいました。
他人の悩みは、どこかしら私たちにも共通するところがあり、感情移入しやすい。それに、他人の悩みを見聞きするというのは、少し悪趣味だが、他人の不幸は何とかの味とやらで、我々の関心を誘う覗き見的要素がある。
そんな人気の相談コーナーの1つである、朝日新聞の「悩みのるつぼ」。回答者の一角をしめる、岡田斗司夫さんの回答が、注目を集めている。
その岡田さんの回答と、どのようにして回答に至ったのかのプロセス、問題を考えるための思考ツールなどを紹介して、いま話題になっているのが、この本だ。
オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)
オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)
- 作者: 岡田 斗司夫 FREEex
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: 新書
最近読んだ本の中でも、かなり面白かった。
そもそも、私は“相談事”は好きだが、しかし心の片隅では、「どうせ、くだらない内容で悩んでいるんだろう」と、どこか見下げた思いを持っていた。
自分自身だって色々と悩んだことがあるのに、他人の悩みには鈍感になってしまう、あまり良くない態度だな。
ともかく、本書の良さの評判は届いていたのだが、かと言って強い関心があるわけでもなかった。悩み相談で、いくら良い本だと言われても、買うほどではない。しかし、暇つぶしに覗く程度には興味がある。私にとってワイドショーとか週刊誌は、1人で定食屋に入った時や銀行の待ち時間に見る程度の暇つぶしでしかないのだが(失礼だが)、本書の位置づけも同様だった。
ということで、暇な時間に立ち寄った書店で何気なく開いた本の1冊が、本書だったのだが・・・。
まえがきに書いてある、女子高生の相談と、それに対する回答。これを読んで、私は本書を即効で買ってしまった。
そこに書いてあった悩みは、「父親が大嫌いです」という、思春期にありがちな、正直にいうと、ちょっと下らないと思ってしまうような相談だった。それに対しての岡田氏の回答が、秀逸である。
「こんな回答、想像もできない」ということは、ない。
そのような内容を、思うことはある。
しかし、その回答の組み立て方は素晴らしいし、よくよく考えてみると、やはり発想も素晴らしい。切り口もよく、最後の一文への流れは惚れ惚れする。
さて、本書を読む前の私は、全般的に他人の悩みに鈍感であった。
それは以上の文章を読んでもらえば伝わるだろう。
誰かに相談されることも、もちろんある。
しかし、安易に、あまりに簡単に、回答を出す。小槌を振るようなものだ。はいコロリン。
ポケットの中のビスケットは、叩いて割れば数が増える。たくさんのビスケットが欲しければ、ぽんぽんぽんと、叩けばよろしい。
回答を出したこちらは気持ちがいいかもしれないが、そのほとんどの場合、相手に届いていないことが多い。
ラ・ロシュフコーはこう言っている。「およそ忠告ほど、人が気前よく与えるものはない」。他人にアドバイスをするとき、その人は、相手の悩みを解決したいという思いよりも、素晴らしい解決策を出せる自分を見せつけているだけだ。
「助言をする側は(中略)、ほとんどの場合、与える助言の中に、自分自身の利益か名声しか求めていないのである」(ラ・ロシュフコー)。
・ラ・ロシュフコーの箴言集
新訳 ラ・ロシュフコー 賢者の言葉 世界一辛辣で毒気のある人生訓
- 作者: ラ・ロシュフコー
- 出版社/メーカー: 日本能率協会マネジメントセンター
- 発売日: 2011/12/24
- メディア: 単行本
岡田さんの回答は、まったく違う。
独りよがりの回答ではない。
相手に届く回答なのだ。
どんなに良い言葉があっても、相手に届かなければ意味がない。
なぜ相手に届くのか。答えは「愛」なのだが、この一文ではまさに“届かない”だろう。真髄は、本書を読むことでしか理解できない。
さて、本書は単なる悩み相談本ではない。
回答に至るまでの思考過程、岡田氏自身がうなり、時に悩み、どのようにして回答へと至ったかも書かれている。
また、具体的に岡田さんが使っている思考ツールも紹介されている。
正直言うと、一読後、私としては、当初思っているほどの“モノ”がなかった。つまり、期待よりは下だった。その理由は、「とはいえ所詮、本書を熟読したところで岡田氏のような回答が出せるわけではなく」という思い。よくあるノウハウ本と同じく、実際に思考ツールは使いこなせないだろう。
岡田さんだから思考ツールを使いこなせられ、岡田さんだからスッキリ回答を作り出せる。
例えば、「思考ツール:潜行」というのがある。簡単にいえば、「なぜ」を繰り返して深化させていく方法で、トヨタの「何故を5回繰り返せ」などでも有名な方法だ。これを使って、「なぜ腹が立つんだろう」を深化させるとする。本書139ページで出てくる。
これも、しっかりした人ならしっかりと思考を深めていける。抽象的な段階まで来ても、思考できる。しかし、なれていない人にとっては、抽象的思考は非常に難しい。どうどう巡りになってしまう。
「なぜ腹が立つんだろう?・・・ううん、なんでだろう・・・腹が立つということは・・・怒っている・・・なぜ怒りを感じるのだろう?・・・ええと・・・そもそも怒りとは何か・・・ん~、良いことか悪いことかで言えば・・・」適切な質問が立てられない。
思考ツールやノウハウには飽き飽きしているので、私は、「思ったよりは、大したことが書いていなかったな」と結論を出しかけた。出しかけていたのだが、レビューを書こうと本書を軽く読み直したところ、色々な新しい気づきを見つけることができた。
「おいおい、なんだこの本、2度3度読める本だったか」
私は安易なことに、この本をサラリと読み流してしまっていたのだ。
違う。
この本は、自分の、あるいは周囲の人が抱えた悩み・問題に対して、実践も伴いながら参考とするべき本だな。
この思考ツールは、一読しただけでは使いこなせないだろう。だから何度か読んだほうがいい。
そして役立つことに、ここで紹介される思考ツールは、名前を変えているけれど、色々と先端的な思考方法が取り入れられている。だから、実際の問題に対してこれらの思考ツールが展開されている本書を熟読すれば、きっと色々なところで役に立つだろう。
と、小難しいことは置いておいて、最低限なレベルとして、私は以下の点で収穫があった。
・悩みは書き出してみる。相談の大半は悩みを書いている段階で、かなり解決している(p123)(可能性がある)。シンプルでよく言われることではあるが、そのとおりだと思う。
・思考ツール「株式会社・自分(岡田)」(p128)・・・解決策がわかったからといって行動できるとは限らない。自分の中に、色々な自分がいる。会社みたいなものだという指摘には納得。会社の場合、良い方針を立てても、実行できるとは限らない。どううまく動かすかも重要だ。悩みも同様。
・思考ツール「メーター」(p153)・・・。完全解決ではなく・・・。数値化しろ、とかはよく言われるが。メーターの説明があったとき、当然だと思った。しかし、本書のほぼ終盤に掲載された悩み(p290)に、私はこの発想ができなかった。「知っている」と「できる」の違いは大きいと実感。
・思考ツール「三価値」(p183)・・・結論がない中で「今日の結論」を出す、決断のツール。「美徳」についても納得。「これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)」のキーも理解できてお得。
これからの「正義」の話をしよう (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: マイケル サンデル
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/11/25
- メディア: ペーパーバック
さて、本書の構成は、実際に悩みを見つつ、思考ツールも紹介しながら回答の作成過程を見る部分がP252まで。これが、本書の主要部分で、ほとんどを占める。
P253からはおまけ的要素で、「悩みのるつぼ・メイキング」。これはどのように回答作ったかのメイキングを記したブログ記事。
P300から348までは、付録・悩み全集。全部じゃないようだけど、30以上の悩みと回答が記載されています。
なかなか面白い本でした。
この本を読んだ人は、他人からの相談に優しくなれるでしょう。
そしてきっと、今までよりいいアドバイスができるはず。
私も色々な反省をしつつ、本書には勉強させてもらいました。
ラ・ロシュフコーの箴言集 [読書]
昔よく読んでいた本を見つけた。
懐かしい。
以前読んだときには何とも思わなかった言葉が、意外と実感をもって再認識される。
いくつかあげてみよう。
414 気違いと馬鹿は気分でしか物を見ない。
ははは・・・。
・・・気を付けないと。
107 断じて媚は売らないと標榜するのも一種の媚である。
304 われわれは相手にうんざりしても、その人を大目に見てやることがおいが、われわれにうんざりするような相手は、容赦できない。
338 われわれの憎悪があまりにも激しい時、その憎悪はわれわれを、憎んでいる相手よりも一段劣る人間にする。
363 人から受ける強制は、多くの場合、自分自身に加える強制よりも辛くない。
110 およそ忠告ほど人が気前よく与えるものはない
378 人は忠告は与えるが行いは一向に授けない
懐かしいな。
ぜひ皆に読んでもらいたい。面白いので・・・。
懐かしい。
以前読んだときには何とも思わなかった言葉が、意外と実感をもって再認識される。
いくつかあげてみよう。
414 気違いと馬鹿は気分でしか物を見ない。
ははは・・・。
・・・気を付けないと。
107 断じて媚は売らないと標榜するのも一種の媚である。
304 われわれは相手にうんざりしても、その人を大目に見てやることがおいが、われわれにうんざりするような相手は、容赦できない。
338 われわれの憎悪があまりにも激しい時、その憎悪はわれわれを、憎んでいる相手よりも一段劣る人間にする。
363 人から受ける強制は、多くの場合、自分自身に加える強制よりも辛くない。
110 およそ忠告ほど人が気前よく与えるものはない
378 人は忠告は与えるが行いは一向に授けない
懐かしいな。
ぜひ皆に読んでもらいたい。面白いので・・・。
ワークシフト、結局読み始める。 [読書]
少し前に読むのを保留した本、「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」を、とうとう購入してしまった。
・ワークシフト、とりあえず保留
目先の仕事が忙しく、現実的な問題を複数抱えていて、いわゆる“未来志向”な本は読みにくい心境だったのだが、ふと、思ったのだ。
「私の方向性は、間違っているのではないだろうか?」
そして私は、ちょっと参考までにと言い訳をし、本書を手に取ることになった。
現在、130ページくらいまで読みすすめている。約380ページの本なので、だいたい3分の1といったところか。感想は読了後に書きたいと思う。
この本には非常にセカセカした、テクノロジーに追い立てられ操られているかのような世界--いや、それは追い立てているのはテクノロジーではなく、グローバリズムという“システムなのかもしれないが--が描かれている。
しかし、ここに書かれている内容の兆候は、すでに現れていると思う。この日本でも。
最近、フリーランスとして活動する人がとても増えた。
いや、一般的なフリーランスだけではなく、まるでフリーランスのような会社も増えた。会社とは名乗っているが、社長はフリーランスのように働いている。1人企業のケースが多いが、従業員がいて、フリーランスの集合体のような小規模の会社もある。
みんな、忙しそうだ。
そしてあまり儲けていない。
どの人も優秀で、社内外の人間とコラボしたり協働したりしているが、組織的な力にはなっていないし、組織としての規模が大きくなるものでもない。
大きな組織にはしたくないのかもしれない。が、突っ込んで聞いたことはないのでよくわからない。よくわからないことを書くのもどうかと思うので控えたいが、しかし、ワークシフト序盤を読んでいて、「ああ、すでにその兆候は現れているのかもな・・・」と感じた次第。
さて、もう少し読みすすめてみるか・・・。
・ワークシフト、とりあえず保留
目先の仕事が忙しく、現実的な問題を複数抱えていて、いわゆる“未来志向”な本は読みにくい心境だったのだが、ふと、思ったのだ。
「私の方向性は、間違っているのではないだろうか?」
そして私は、ちょっと参考までにと言い訳をし、本書を手に取ることになった。
現在、130ページくらいまで読みすすめている。約380ページの本なので、だいたい3分の1といったところか。感想は読了後に書きたいと思う。
この本には非常にセカセカした、テクノロジーに追い立てられ操られているかのような世界--いや、それは追い立てているのはテクノロジーではなく、グローバリズムという“システムなのかもしれないが--が描かれている。
しかし、ここに書かれている内容の兆候は、すでに現れていると思う。この日本でも。
最近、フリーランスとして活動する人がとても増えた。
いや、一般的なフリーランスだけではなく、まるでフリーランスのような会社も増えた。会社とは名乗っているが、社長はフリーランスのように働いている。1人企業のケースが多いが、従業員がいて、フリーランスの集合体のような小規模の会社もある。
みんな、忙しそうだ。
そしてあまり儲けていない。
どの人も優秀で、社内外の人間とコラボしたり協働したりしているが、組織的な力にはなっていないし、組織としての規模が大きくなるものでもない。
大きな組織にはしたくないのかもしれない。が、突っ込んで聞いたことはないのでよくわからない。よくわからないことを書くのもどうかと思うので控えたいが、しかし、ワークシフト序盤を読んでいて、「ああ、すでにその兆候は現れているのかもな・・・」と感じた次第。
さて、もう少し読みすすめてみるか・・・。
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
- 作者: リンダ・グラットン
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2012/07/28
- メディア: 単行本
タグ:ワークシフト
3冊の、残酷で怖い童話(タブーな本) [読書]
最近、何気なく読んだ雑誌が怖かった!
タブー本をテーマにしていて、少し前に話題になった浅田真央さんの御蔵入り本の経緯から始まり、これまでのタブーな本を、それこそ芸能人から政治家まで様々に紹介する内容。
その中で気になったのが2つある。
まず1つは、とある政治家と宗教の関係。真実であれば、ある意味背筋の凍る話だが、この話はまたの機会にしよう。
もう1つきになったテーマは、絵本!
少し前に話題になった本に、「絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵」がある。これは人気漫画家の東村アキコさんが作中で紹介して火がついた(と思う)のだが、今回この雑誌で紹介されている本はそれ以上に過激というか、胸糞が悪い・・・。
何というか、救いがなく、残酷で、そして怖い。
しかし、それらの本のレビューを読んでみると、意外と好意的な評価、レビューが多い。善悪について考えるのにいい本だ、と。確かに、私も安易に昔話をいじくって、内容を当たり障りのないものにしてしまうのは関心しない。
しかし、これらの絵本はどうだろうか?
私自身、読んでいないから何んともいえないのだが、多分、大人が読んで楽しめる本だと思う。もし買う人がいたとしたら、いきなり子どもには見せずに、まず大人として楽しんだ上で子どもに見せるか冷静に評価をし、見せるのであれば適切にフォローしたほうがいいのではないかと思う。
さて、どんな本が紹介されていたかというと、例えば「もじゃもじゃペーター (ほるぷクラシック絵本)」。
見てくれ、すでに表紙の段階で何か怖い。何この爪?これは髪の毛??まるで生気のない表情は!?
内容はというと、火遊びや指しゃぶりなどの悪癖を注意されたにもかかわらず直さない子供が、なんと指をちょんぎられたり、焼け死んだり・・・。
なんて内容だ・・・。
次は、皆さんもご存知、お馴染みの昔話「かちかちやま (日本傑作絵本シリーズ)」。
普通、私たちが目にする「かちかちやま」は、だいぶ毒気を抜かれている。
大体の昔話、童話は似たりよったりで、毒気は抜かれている。例えば桃太郎だって、川から流れてきた桃から生まれたことになっているが、実はあれは桃を食べた爺さん婆さんがハッスルして子どもを生んだ話。それを桃から生まれたなんて子ども騙しもいいところだが、この「かちかちやま」はそんなレベルではない。
お婆さんが”ばば汁”にされる!?それって・・・。
ウサギは敵討ちで狸にひどいことをするが、そうするにはそうするなりの理由があったということがわかる。
にしても・・・。アマゾンには「読んであげるなら:4才から 自分で読むなら:小学低学年から」とありますが、大丈夫か!?
最後に紹介したいのは、「不幸な子供」。
圧倒的に不幸で救いのない話らしい。
この本にはアマゾンに紹介分があるので、引用しよう。
<ある日、軍人の父親にアフリカ行きの命令がきた。それが、主人公シャーロットの不幸のはじまりだ。以来、父の戦死、落胆してたちまちやつれ死ぬ母、ただ1人頼みの叔父は、こともあろうにレンガの落下で脳天を割られ、あっという間に孤児になるシャーロット。寄宿学校へ入れられるが、そこでもいじめられて脱走、悪人の中へ。ところが、死んだと思われていた父が生還。あろうことかそれがさらなる不幸のきっかけになろうとは…。>
これは絵本ではないのだろうか?
それにしても気になるあらすじだ。続けて引用しよう。
<苦労や不幸があっても、ハッピーエンドでカタルシスにもっていくのがお話の定型だとすれば、これは、ページを繰るたび不幸また不幸、不幸のどん底へまっしぐらの、型破りなお話。でも、これだけ徹底して悪いことが続くと、「ここまでやるか!」といっそ小気味よく、しまいに笑いがこみあげて、それなりに浄化もされるから不思議だ。有無を言わさずどんどん進むテンポのせいか、気品ある訳文のおかげか、それとも、私たちの心の奥に隠れていた、人の不幸を喜ぶ悪いタネが、意地悪なゴーリーに暴かれての苦笑なのか。 >
難しそうだ。これは大きめの子どもようだな。
いや、大人が読んで楽しむものだな。
いずれも私自身、読んでいない。
が、気になるのは確かだ。読みたいか読みたくないかと言われれば、怖いもの見たさで見てみたいが、胸糞悪くなりそう。
それこそホラー小説よりも、こういった童話の方が怖いかもしれない。
ちなみに雑誌に紹介されていたのは、上記は本の一部である。
気になるひとは雑誌自体↓を読んでみることをおすすめする。
にしても、よく発禁にならないものだな。
タブー本をテーマにしていて、少し前に話題になった浅田真央さんの御蔵入り本の経緯から始まり、これまでのタブーな本を、それこそ芸能人から政治家まで様々に紹介する内容。
その中で気になったのが2つある。
まず1つは、とある政治家と宗教の関係。真実であれば、ある意味背筋の凍る話だが、この話はまたの機会にしよう。
もう1つきになったテーマは、絵本!
少し前に話題になった本に、「絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵」がある。これは人気漫画家の東村アキコさんが作中で紹介して火がついた(と思う)のだが、今回この雑誌で紹介されている本はそれ以上に過激というか、胸糞が悪い・・・。
何というか、救いがなく、残酷で、そして怖い。
しかし、それらの本のレビューを読んでみると、意外と好意的な評価、レビューが多い。善悪について考えるのにいい本だ、と。確かに、私も安易に昔話をいじくって、内容を当たり障りのないものにしてしまうのは関心しない。
しかし、これらの絵本はどうだろうか?
私自身、読んでいないから何んともいえないのだが、多分、大人が読んで楽しめる本だと思う。もし買う人がいたとしたら、いきなり子どもには見せずに、まず大人として楽しんだ上で子どもに見せるか冷静に評価をし、見せるのであれば適切にフォローしたほうがいいのではないかと思う。
さて、どんな本が紹介されていたかというと、例えば「もじゃもじゃペーター (ほるぷクラシック絵本)」。
見てくれ、すでに表紙の段階で何か怖い。何この爪?これは髪の毛??まるで生気のない表情は!?
内容はというと、火遊びや指しゃぶりなどの悪癖を注意されたにもかかわらず直さない子供が、なんと指をちょんぎられたり、焼け死んだり・・・。
なんて内容だ・・・。
次は、皆さんもご存知、お馴染みの昔話「かちかちやま (日本傑作絵本シリーズ)」。
普通、私たちが目にする「かちかちやま」は、だいぶ毒気を抜かれている。
大体の昔話、童話は似たりよったりで、毒気は抜かれている。例えば桃太郎だって、川から流れてきた桃から生まれたことになっているが、実はあれは桃を食べた爺さん婆さんがハッスルして子どもを生んだ話。それを桃から生まれたなんて子ども騙しもいいところだが、この「かちかちやま」はそんなレベルではない。
お婆さんが”ばば汁”にされる!?それって・・・。
ウサギは敵討ちで狸にひどいことをするが、そうするにはそうするなりの理由があったということがわかる。
にしても・・・。アマゾンには「読んであげるなら:4才から 自分で読むなら:小学低学年から」とありますが、大丈夫か!?
最後に紹介したいのは、「不幸な子供」。
圧倒的に不幸で救いのない話らしい。
この本にはアマゾンに紹介分があるので、引用しよう。
<ある日、軍人の父親にアフリカ行きの命令がきた。それが、主人公シャーロットの不幸のはじまりだ。以来、父の戦死、落胆してたちまちやつれ死ぬ母、ただ1人頼みの叔父は、こともあろうにレンガの落下で脳天を割られ、あっという間に孤児になるシャーロット。寄宿学校へ入れられるが、そこでもいじめられて脱走、悪人の中へ。ところが、死んだと思われていた父が生還。あろうことかそれがさらなる不幸のきっかけになろうとは…。>
これは絵本ではないのだろうか?
それにしても気になるあらすじだ。続けて引用しよう。
<苦労や不幸があっても、ハッピーエンドでカタルシスにもっていくのがお話の定型だとすれば、これは、ページを繰るたび不幸また不幸、不幸のどん底へまっしぐらの、型破りなお話。でも、これだけ徹底して悪いことが続くと、「ここまでやるか!」といっそ小気味よく、しまいに笑いがこみあげて、それなりに浄化もされるから不思議だ。有無を言わさずどんどん進むテンポのせいか、気品ある訳文のおかげか、それとも、私たちの心の奥に隠れていた、人の不幸を喜ぶ悪いタネが、意地悪なゴーリーに暴かれての苦笑なのか。 >
難しそうだ。これは大きめの子どもようだな。
いや、大人が読んで楽しむものだな。
いずれも私自身、読んでいない。
が、気になるのは確かだ。読みたいか読みたくないかと言われれば、怖いもの見たさで見てみたいが、胸糞悪くなりそう。
それこそホラー小説よりも、こういった童話の方が怖いかもしれない。
ちなみに雑誌に紹介されていたのは、上記は本の一部である。
気になるひとは雑誌自体↓を読んでみることをおすすめする。
にしても、よく発禁にならないものだな。
いま人気の図鑑を比較する [読書]
ヤフーの記事(とか言いながら、ネタ元は日経トレのようだ)に、こんなのが載っていた。
・「おじさん」「僧侶」「文学少女」… “一般人図鑑”はなぜブレイクした?
少し転載しよう。
----------------------------------
2009年に発売された「くらべる図鑑」(小学館)のヒットをきっかけに、出版界では子供向けの“新型図鑑“ブームが続いている(関連記事はこちら)。そんななか、今年になって大人に売れ始めているのが、特定の分野の一般人を集めた“一般人図鑑”だ。
その代表格が2011年12月7日に発売された書籍「おじさん図鑑」(小学館)。イラストレーターのなかむらるみ氏が街で見かけた普通のおじさんを分類しイラストで図鑑化したもので、3万部売れればヒットといわれるサブカル系書籍でありながら、現在まで累計で11万8000部も発行されている。ほぼ無名の著者の処女作としては異例の数字といえるだろう。
(中略)
「おじさん図鑑」の女性読者の中には、今までは「おじさんが好き」と言うと、「枯れ専?」と聞かれたり「不倫願望がある」と思われたりして、言えなかったという人も多かったという。「この本は、自分と同じ目線。ざっくばらんな気持ちでおじさんを愛する気持ちを共有できたのがうれしい」と感謝されることが多いそうだ。
(中略)
40人のイケメン僧侶を集めた「美坊主図鑑」(廣済堂出版)は、2012年2月末に発売。編集担当だった高田順子氏は「長い編集者生活のなかで、50社近くの取材を受け、全てのテレビ局で放映された本はこれが初めて」と驚く。話題性だけではなく売れ行きも好調で、現在までに1万8000部(3刷)発行されている。
(中略)
ヒットした理由は、「僧侶には禁欲的なのに女心をくすぐる魅力があり、ひそかな女性ファンが多かった」ことだという。いわゆる「制服」シリーズの書籍は多いが、僧侶はそのなかでも特別なポジション。閉ざされた世界であり、宗派を超えて僧侶個人の経歴や趣味などを語る切り口の図鑑はこれまでになかった。「今、お寺はお葬式のとき以外は行かない場所になってしまっている。でも若い僧侶はそういう状況を打破しようと、さまざまな試みをしている。この本でそのことを知ってもらえたら嬉しい」(高田氏)という。
----------------------------------
以上、引用終了。
・・・。
・・・なんか、女の人って、こわい・・・。
なんなんだろう。普通の人っぽい感じして、どうどうと・・・。
タレントでエッセイストの遙洋子さんが、韓流にハマる女性たちを「あれは熱狂ではなく発情である」と評していたが(遙さんも発情したらしい)、何というか、エネルギーが物凄いという印象を受ける。
もし仮に、人類の理性のストッパーを全て解除したとしたら、この世を制するのは女性な感じがする。
にしても・・・。
何が美坊主だ。でる方もでる方だ。何のための坊主だ。坊主ナイトと同じような唾棄感を感じる。
しかし、図鑑モノなら一番面白いのは「サラリーマン生態図鑑」でしょう。
とても面白かったよ、この本は。単純に笑えるし、観察眼も鋭く、図鑑もののなかでも秀でていると思う。確かにサラリーマンというのは不思議な生態で、独特の世界観を持っている。しかも身近にいるので読んだあとに改めて観察するととても面白い。
でも、何故上の本ほどヒットしないのだろう?
その理由はわかっている。
女性のパワーが足りなかったからだ。
いや、女性の“発情”パワーの支持を得られなかったからだ。
萌え系サラリーマン図鑑とか禁断の草食サラリーマンとかの企画にすれば、もっと売れたかもね。いったいどんなサラリーマンなのかさっぱりわからないが。
まぁ面白い本だから、何かのきっかけで火がつけば、あっという間に広がるでしょう。
ああ、そういえば、図鑑ものの一番のヒットといえば、「こびとづかん」でしょう。
あっちこっちで見たよね。私はよくは解らないのだが、周囲では評判になっていた。
面白そうではあるが。
・「おじさん」「僧侶」「文学少女」… “一般人図鑑”はなぜブレイクした?
少し転載しよう。
----------------------------------
2009年に発売された「くらべる図鑑」(小学館)のヒットをきっかけに、出版界では子供向けの“新型図鑑“ブームが続いている(関連記事はこちら)。そんななか、今年になって大人に売れ始めているのが、特定の分野の一般人を集めた“一般人図鑑”だ。
その代表格が2011年12月7日に発売された書籍「おじさん図鑑」(小学館)。イラストレーターのなかむらるみ氏が街で見かけた普通のおじさんを分類しイラストで図鑑化したもので、3万部売れればヒットといわれるサブカル系書籍でありながら、現在まで累計で11万8000部も発行されている。ほぼ無名の著者の処女作としては異例の数字といえるだろう。
(中略)
「おじさん図鑑」の女性読者の中には、今までは「おじさんが好き」と言うと、「枯れ専?」と聞かれたり「不倫願望がある」と思われたりして、言えなかったという人も多かったという。「この本は、自分と同じ目線。ざっくばらんな気持ちでおじさんを愛する気持ちを共有できたのがうれしい」と感謝されることが多いそうだ。
(中略)
40人のイケメン僧侶を集めた「美坊主図鑑」(廣済堂出版)は、2012年2月末に発売。編集担当だった高田順子氏は「長い編集者生活のなかで、50社近くの取材を受け、全てのテレビ局で放映された本はこれが初めて」と驚く。話題性だけではなく売れ行きも好調で、現在までに1万8000部(3刷)発行されている。
(中略)
ヒットした理由は、「僧侶には禁欲的なのに女心をくすぐる魅力があり、ひそかな女性ファンが多かった」ことだという。いわゆる「制服」シリーズの書籍は多いが、僧侶はそのなかでも特別なポジション。閉ざされた世界であり、宗派を超えて僧侶個人の経歴や趣味などを語る切り口の図鑑はこれまでになかった。「今、お寺はお葬式のとき以外は行かない場所になってしまっている。でも若い僧侶はそういう状況を打破しようと、さまざまな試みをしている。この本でそのことを知ってもらえたら嬉しい」(高田氏)という。
----------------------------------
以上、引用終了。
・・・。
・・・なんか、女の人って、こわい・・・。
なんなんだろう。普通の人っぽい感じして、どうどうと・・・。
タレントでエッセイストの遙洋子さんが、韓流にハマる女性たちを「あれは熱狂ではなく発情である」と評していたが(遙さんも発情したらしい)、何というか、エネルギーが物凄いという印象を受ける。
もし仮に、人類の理性のストッパーを全て解除したとしたら、この世を制するのは女性な感じがする。
にしても・・・。
何が美坊主だ。でる方もでる方だ。何のための坊主だ。坊主ナイトと同じような唾棄感を感じる。
しかし、図鑑モノなら一番面白いのは「サラリーマン生態図鑑」でしょう。
とても面白かったよ、この本は。単純に笑えるし、観察眼も鋭く、図鑑もののなかでも秀でていると思う。確かにサラリーマンというのは不思議な生態で、独特の世界観を持っている。しかも身近にいるので読んだあとに改めて観察するととても面白い。
でも、何故上の本ほどヒットしないのだろう?
その理由はわかっている。
女性のパワーが足りなかったからだ。
いや、女性の“発情”パワーの支持を得られなかったからだ。
萌え系サラリーマン図鑑とか禁断の草食サラリーマンとかの企画にすれば、もっと売れたかもね。いったいどんなサラリーマンなのかさっぱりわからないが。
まぁ面白い本だから、何かのきっかけで火がつけば、あっという間に広がるでしょう。
ああ、そういえば、図鑑ものの一番のヒットといえば、「こびとづかん」でしょう。
あっちこっちで見たよね。私はよくは解らないのだが、周囲では評判になっていた。
面白そうではあるが。
ワークシフト、とりあえず保留 [読書]
先日このブログでも紹介した「ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉」。
アマゾンランキングで上位にあり、書店をいくつか回っても売り切れで、アマゾンでも今月末まで入荷されない予定だったため、とても欲しくなっていました。
ところが、たまたま行った新宿の書店で発見(ブックファースト)、中身をチラ読み。
ざっと見たところ、将来の社会・ビジネス環境がどう変わるかを示し、そこでの働き方を示しているように見える。
面白そうだが、今回は購入を断念した。
決してつまらないわけではないのだが、今の私には必要ないかな、と。いや、緊急性が低いという方が正確か。
今の私に必要なのは50ページ分くらい。
いま、目の前の仕事に追われているため、この手の未来志向の本は読みにくい。
将来をじっくりと考えたい人におすすめしておこう。
私も現時点は見送りだが、そのうち読むと思う。
アマゾンランキングで上位にあり、書店をいくつか回っても売り切れで、アマゾンでも今月末まで入荷されない予定だったため、とても欲しくなっていました。
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
- 作者: リンダ・グラットン
- 出版社/メーカー: プレジデント社
- 発売日: 2012/07/28
- メディア: 単行本
ところが、たまたま行った新宿の書店で発見(ブックファースト)、中身をチラ読み。
ざっと見たところ、将来の社会・ビジネス環境がどう変わるかを示し、そこでの働き方を示しているように見える。
面白そうだが、今回は購入を断念した。
決してつまらないわけではないのだが、今の私には必要ないかな、と。いや、緊急性が低いという方が正確か。
今の私に必要なのは50ページ分くらい。
いま、目の前の仕事に追われているため、この手の未来志向の本は読みにくい。
将来をじっくりと考えたい人におすすめしておこう。
私も現時点は見送りだが、そのうち読むと思う。
タグ:ワークシフト