魔女狩りと、てるてる坊主。 [これから日本の話をしよう!]
これから日本は、雨の季節になる。
鬱陶しい季節だ。ジメジメするし、外に出にくいのでストレスがたまる。
子どものとき、晴れてほしくて作っていたのが、てるてる坊主。
よく吊るした。
ところで、逆に、雨が降らない場合はどうするか。
てるてる坊主を逆さにする?
このように、自然による災害、例えば豪雨や川の氾濫をとめたい、あるいは日照り続きで雨がふらない、そのような時。
人がすがるのは、超自然の力だったりする。
しかし、それは簡単には手に入らない。それなりの代償を払わなければならなかったりする。
例えば、そう、人身御供、人柱など・・・。
そういえば、吊るされたテルテル坊主って、何かに似ていないかい?
奇妙な果実って、ご存知だろうか?
アメリカの人種差別を告発する歌だ。
奇妙な果実って、なんだ?
それは、木から吊るされた、黒人の死体のことだ。
リンチをして、首を縛り、木から吊るして、火をつけて燃やす。
「人のすることじゃねぇっ!」と言いたいところだが、こんなことをするのは人くらいなもので、百舌でもそうは及ばない。
この歌がかかれた経緯は、ユダヤ人教師のエイベル・ミーアポルが、この事件の新聞記事を見たことをきっかけとする。
1930年のことで、そんなに遠い昔のことじゃない。なのに、当時のアメリカでは、黒人の虐殺が日常茶飯事だったのだ。
てるてる坊主って・・・。
話は変わるが、歌と悲劇で思い出した。
日本の神さまの特徴の1つに、怨霊が鎮められて神になる、というパターンがある。天神様はその1つの好例。政治的理由により排斥された菅原道真の怨念が生み出している。
その天神様が登場する童謡「とおりゃんせ」には、どのような意味がこめられているのだろう?
通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細通じゃ
天神様の 細道じゃ
ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに 参ります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ
2012-05-30 19:42
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