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3冊の、残酷で怖い童話(タブーな本) [読書]

最近、何気なく読んだ雑誌が怖かった!

タブー本をテーマにしていて、少し前に話題になった浅田真央さんの御蔵入り本の経緯から始まり、これまでのタブーな本を、それこそ芸能人から政治家まで様々に紹介する内容。

その中で気になったのが2つある。

まず1つは、とある政治家と宗教の関係。真実であれば、ある意味背筋の凍る話だが、この話はまたの機会にしよう。


もう1つきになったテーマは、絵本!

少し前に話題になった本に、「絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵」がある。これは人気漫画家の東村アキコさんが作中で紹介して火がついた(と思う)のだが、今回この雑誌で紹介されている本はそれ以上に過激というか、胸糞が悪い・・・。

絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵

絵本地獄―千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵

  • 作者: 白仁成昭
  • 出版社/メーカー: 風濤社
  • 発売日: 1980/08
  • メディア: 大型本


何というか、救いがなく、残酷で、そして怖い。
しかし、それらの本のレビューを読んでみると、意外と好意的な評価、レビューが多い。善悪について考えるのにいい本だ、と。確かに、私も安易に昔話をいじくって、内容を当たり障りのないものにしてしまうのは関心しない。

しかし、これらの絵本はどうだろうか?

私自身、読んでいないから何んともいえないのだが、多分、大人が読んで楽しめる本だと思う。もし買う人がいたとしたら、いきなり子どもには見せずに、まず大人として楽しんだ上で子どもに見せるか冷静に評価をし、見せるのであれば適切にフォローしたほうがいいのではないかと思う。


さて、どんな本が紹介されていたかというと、例えば「もじゃもじゃペーター (ほるぷクラシック絵本)」。

もじゃもじゃペーター (ほるぷクラシック絵本)

もじゃもじゃペーター (ほるぷクラシック絵本)

  • 作者: ハインリッヒ・ホフマン
  • 出版社/メーカー: ほるぷ出版
  • 発売日: 1985/09
  • メディア: 大型本


見てくれ、すでに表紙の段階で何か怖い。何この爪?これは髪の毛??まるで生気のない表情は!?
内容はというと、火遊びや指しゃぶりなどの悪癖を注意されたにもかかわらず直さない子供が、なんと指をちょんぎられたり、焼け死んだり・・・。

なんて内容だ・・・。

次は、皆さんもご存知、お馴染みの昔話「かちかちやま (日本傑作絵本シリーズ)」。

かちかちやま (日本傑作絵本シリーズ)

かちかちやま (日本傑作絵本シリーズ)

  • 作者: おざわ としお
  • 出版社/メーカー: 福音館書店
  • 発売日: 1988/04/20
  • メディア: ハードカバー


普通、私たちが目にする「かちかちやま」は、だいぶ毒気を抜かれている。
大体の昔話、童話は似たりよったりで、毒気は抜かれている。例えば桃太郎だって、川から流れてきた桃から生まれたことになっているが、実はあれは桃を食べた爺さん婆さんがハッスルして子どもを生んだ話。それを桃から生まれたなんて子ども騙しもいいところだが、この「かちかちやま」はそんなレベルではない。

お婆さんが”ばば汁”にされる!?それって・・・。
ウサギは敵討ちで狸にひどいことをするが、そうするにはそうするなりの理由があったということがわかる。

にしても・・・。アマゾンには「読んであげるなら:4才から  自分で読むなら:小学低学年から」とありますが、大丈夫か!?


最後に紹介したいのは、「不幸な子供」。

不幸な子供

不幸な子供

  • 作者: エドワード ゴーリー
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2001/09
  • メディア: 単行本


圧倒的に不幸で救いのない話らしい。
この本にはアマゾンに紹介分があるので、引用しよう。

<ある日、軍人の父親にアフリカ行きの命令がきた。それが、主人公シャーロットの不幸のはじまりだ。以来、父の戦死、落胆してたちまちやつれ死ぬ母、ただ1人頼みの叔父は、こともあろうにレンガの落下で脳天を割られ、あっという間に孤児になるシャーロット。寄宿学校へ入れられるが、そこでもいじめられて脱走、悪人の中へ。ところが、死んだと思われていた父が生還。あろうことかそれがさらなる不幸のきっかけになろうとは…。>

これは絵本ではないのだろうか?
それにしても気になるあらすじだ。続けて引用しよう。

<苦労や不幸があっても、ハッピーエンドでカタルシスにもっていくのがお話の定型だとすれば、これは、ページを繰るたび不幸また不幸、不幸のどん底へまっしぐらの、型破りなお話。でも、これだけ徹底して悪いことが続くと、「ここまでやるか!」といっそ小気味よく、しまいに笑いがこみあげて、それなりに浄化もされるから不思議だ。有無を言わさずどんどん進むテンポのせいか、気品ある訳文のおかげか、それとも、私たちの心の奥に隠れていた、人の不幸を喜ぶ悪いタネが、意地悪なゴーリーに暴かれての苦笑なのか。 >

難しそうだ。これは大きめの子どもようだな。
いや、大人が読んで楽しむものだな。


いずれも私自身、読んでいない。
が、気になるのは確かだ。読みたいか読みたくないかと言われれば、怖いもの見たさで見てみたいが、胸糞悪くなりそう。

それこそホラー小説よりも、こういった童話の方が怖いかもしれない。

ちなみに雑誌に紹介されていたのは、上記は本の一部である。

気になるひとは雑誌自体↓を読んでみることをおすすめする。

サイゾー 2012年 09月号 [雑誌]

サイゾー 2012年 09月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: サイゾー
  • 発売日: 2012/08/18
  • メディア: 雑誌



にしても、よく発禁にならないものだな。
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