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幸せと不幸の濃度 [これから日本の話をしよう!]




草原を自由に走り、国・民族という意識の乏しかった遊牧民族を、かつての大帝国である唐が支配する。それにより、今まで互いに争いあっていた遊牧民同士が同じ民族であるという意識が芽生え、バラバラだった力を合わせるようになり、やがてモンゴル帝国という史上最大の大帝国を築くにいたった。


同じように世界大戦後の2大国による静かな戦争は、小国を翻弄し、各地に消えない傷を残しているのだが、更にこじれるような出来事が起こった。


アフガニスタン南部のカンダハル州で発生した、米兵の民家襲撃である。冒頭のニュース記事によると、16人を射殺、ほとんどが女性と子どもだったそうだ。


これによりテロリストの付け入るすきが拡大されるだろうし、そもそも良好とはいえないアフガニスタンの米国に対する感情は、強い憎しみとして残ると思う。この米兵は、何だってこんなことをしたのだろうか?事実はわからない。

サラエボ事件により、オーストリア・ハンガリーの皇太子夫妻が暗殺され、世界大戦の引き金を引いた。この事件では、暗殺が成功するまでに、当日だけで5人が失敗したという(伊坂幸太郎さんのPK・・・最高の小説でした)。偶然が偶然をよび、皇太子夫妻は6人目に暗殺されることになる。2人が殺され、やがて2000万人が犠牲になる世界大戦となり、それは2度目の世界大戦へと繋がり、今日の傷跡は未だ要治療の状態だ。ここから更なる争いに発展するかもしれない。


水を入れたコップに、黒い水滴をひとしずく入れると、一瞬にごってやがて消える。
黒い水滴の数を増やす。黒い部分の濃度があがり、やがて水は汚れていく。もとの色に戻すためには、たくさんの綺麗な水を注ぎ込んで、黒い水を流すしかない。


幸福や不幸も同じだと思う。
世界に広く幸福を広げたいのなら、幸福の絶対数を増やすしかない。いま、不幸の濃度が濃すぎる。


日本も人事ではないと思う。
先般、韓国人と見られる男性による動画が問題となった。

引用
問題の動画は「ハ~イ 日本人たちよ、こんばんは」で始まり、「あなたたちは被爆しているんですか?もう直ぐ東京でも大地震が発生して死んでしまうのですか?」と問いかける。そして、人を殺そうと考える場合は日本人をイメージしていたが、殺す必要がなくなった、と続ける。それは日本人が勝手に自滅してくれるからで、
「あ~気持ちいい。それでは、これから日本の復興を、ずっと見守りながら、楽しんでまいります。一瞬に死んでください、日本人の皆さん」
と語って動画は終了する。
~以上(「日本人は大地震で一瞬に死んでください」 震災1年の日、「反日」動画にネット騒然)

これは日本人の神経を逆なでする。

彼は騒ぎが大きくなると動画を削除し釈明したが、「いま、必死に、日本のサル達が、私を攻撃しています。私の目に、は、あなたは理性的に考えることが出来ない、動物に見えます」などといっているのだから目も当てられない。


しかしながら、当然、お隣の全国民が上の人間と同じではないと思う。アンチ日本が多いとは思うが、しかし、良識ある人はいるはずだ。そういった良識ある人たちに、根気強くアピールしていくことも必要だと考える。そして、もし同じような災害が起きたときに、我々日本人は、くだんの奴とは同じ方法をとってほしくない。
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