花粉と話し合い、和解する

もしスギ花粉を高値で売ることができたとしたら、企業が競って効率的＆徹底的にかき集めるだろう。花粉症の問題がなかなか解決しないのは解決してもお金にならないからだ、とひねくれた私はそう考える。花粉症が解決するよりも、花粉症に苦しむ人が増えるほうがお金が儲かる。


それにしても、人というのは案外、気長にできているものだ。
目に見えないとはいえ、花粉が、日本中を覆っているのである。その中に我々は暮らし、その多くはアレルギー反応を起こしてつらい思いをしている。スギの木に対するテロ（伐採）が起こっても不思議ではない。

最近、理屈＆理系の人々の、原発擁護発言のなかに、「タバコの方がよほど健康に害がある」というものがあるが、そのうち「花粉のほうが、よほど健康に害があるし、経済的にも損失だ」と言い出すのではないかと予測する。


もし花粉を目で見ることができたとしたら、人々も、こうは悠長に構えていられないだろう。
誰かスギ花粉に、肉眼でも見えるような、色をつける薬品でも開発してくれ。黄色ではつまらないので、紫色とか、そういうのがいいと思う。


しかし、である。


花粉だって、男なんだ。

男もオシベも、目的はひとつだ。だから仕方のないことなのかもしれない。

草食系だなんて言わないでくれ。あれだけの花粉をばら撒いているのだから・・・。

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