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月うさぎ [これから日本の話をしよう!]

日本で馴染み深い月。

かぐや姫もいるし、ウサギもいる。

月ウサギは月の影が兎に見えることに由来しているが、その月の影がどのようにできたのか。月の形成の歴史とともにビジュアルで見られる動画が、NASAから出ている。



数々の隕石の衝突があり、太陽風にさらされて黒くなる部分もあった。その模様に、昔の人は兎の姿を見た。


月うさぎといえば日本では「餅をついている」のがスタンダードだが、中国では薬を作っていると言われている。月&うさぎの名称の飲食店は多いが、月うさぎと言う名称で薬局か健康食品の店でもやれば、とてもキャッチーなんじゃないかと思う。うさぎのキャラクターでも作ってさ。


なぜ月にウサギがいるのか。
仏典に話がある。行き倒れている老人をみかけ、何もしてあげられないウサギは、炎の中に飛び込みその身を差し出した。その老人は本来の姿である帝釈天に戻り、慈悲深いウサギを皆に見てもらおうと、ウサギを月に昇らせた。

「今は昔」で始まる、今昔物語などにも出ている話らしい。

今昔物語集 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

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  • 発売日: 2002/03
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図説 あらすじでわかる!今昔物語集と日本の神と仏 (青春新書インテリジェンス)

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  • 発売日: 2012/04/03
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ところで、日本人は本当に月と身近な付き合いを続けてきた。

天照大神が太陽を象徴するのに対し、兄弟神として月読がいる。

天照や月読は、日本を創ったイザナミ・イザナギの子だが、3兄弟(三貴神)であり、月読は上の天照、下の素戔嗚尊(スサノオ)に比べて存在が薄い。というのも、古事記や日本書紀にあまり登場しないためだ。

しかし、月読のなのように、月を読むという行為は農業に不可欠で、月の満ち欠けを読みながら、昔の人は生活をしていたという。ひと月、ふた月と数えるのは、月の満ち欠けが29.5日であるところから来ている。つまり、月の満ち欠けが1ヶ月なのだ。


三尸の虫という、人の体の中に宿る虫がいる・・・という迷信がある。60日に一度まわってくる庚申の日に眠ると三尸が体から抜け出し、神様にその人の悪行をチクり、寿命を縮めてしまうという迷信だ。なので庚申の日は皆で集まって寝ないで過ごす、庚申待ち或いは月待ちというイベントが広く行われた。娯楽の少ない時代、そういった名目で夜遊びをしている人たちも、少なからずいたのではないかと思う。


私たちに身近な月。最近では、巨大地震があったせいか、満月や新月と、地震との関連性を指摘する声もある。今週の土曜日は満月だ。もしかしたら地震が来るかもしれないが、まぁ、月のうさぎを眺めつつ、餅でも喰おうじゃないか。

ちなみに月では今でも小さな隕石が、数分ごとに小さなクレーターを作っていて、約90cmほどの大きさの新たなクレーターが、ほぼ毎月できているらしい。
お月さんも大変だなぁ・・・。

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