情報操作と歴史の裏表 [これから日本の話をしよう!]
少年犯罪や凶悪犯罪は増えていそうだけれど、実は増えていない・・・というのは、割と有名な話だ。気のせいらしい。
この本「2円で刑務所、5億で執行猶予 (光文社新書)」によれば、昔は良かったなんて大うそ。オールウェイズ3丁目の夕日の懐かしの昭和は、少年犯罪や凶悪事件が非常に多かった。
報道による情報量の多さで、私達の印象は影響を受けてしまう。
センセーショナルな少年犯罪が起きれば、報道は全国津々浦々、隅々まで少年犯罪を探しに行く。
話題となる交通事故が起これば、そのようなニュース一色になる。
いや、メディアだけの責任だけでなく、私達自身にも理由があるかもしれない。
いわゆる「カクテルパーティー効果」というやつで、雑多で騒がしい場所でも、自分に関係のあるもの、興味のある言葉であれば聞こえてしまうという、あれだ。
情報が非常に多くなるなかで、それをコントロールして自分の都合のいいように使おうとする輩も出てくる。
どこまで本当かわからないが、例えば小泉元首相などはマーケティング会社を使って、無知で影響を受けやすい人たちをB層とセグメントした。
ここで言われるような、B層的な要素は誰にでもある。郵政解散選挙では小泉に票を入れ、先の総選挙では民主党に票を入れ、今は民主党にブーイングをぶつける・・・そんな人は多いのではないか?だからといって、“不動のB層”なんてないと思うけど。
とにかく、小泉元首相はB層に向けて、わかりやすいメッセージを発し、わかりやすく敵と味方を提示し、世論の支持を取り付けた。
世界に目を転じてみよう。
イラク戦争時の、オイルまみれの海鳥や、被害を受けた子どもたちのインタビュー。そこにヤラセがあった・・・とか何とか、言われている。
中東の春は、どうだったのか。最近まで盛んに報道されていたシリアの情勢は、どうだったのか。ある一方にばかり、都合のいい情報が流されたということはなかったのか。
きっと、あったんだろう。
情報は、操作される。時の権力者に、都合のいいように。
また、日本にその視線を戻してみる。
いつでも、ひとつ前の時代は悪い時代だ。
最近までの私達にとって、戦前は悪だった。
明治にとって、江戸時代は悪だった。
武士の時代にとって、荘園、貴族の時代は悪だった。
前の時代を否定する。
そして、新しく塗り替える。
例えば東京。
徳川が入り、それまで田舎だった江戸の地は、一気に発展した。
しかし時代が変わり、塗り替えられる。
江戸は東京という味気ない名称に変わり、江戸城の主も変わる。
仏像は破壊され、破毀される。
神社は統廃合され、地元のカミは氏子たちから取り上げられる。
私は、鬼や天狗、あるいは被差別民といったものは、遥か遠く、元を辿れば、かつて争いに敗れた敗者だと思っている。
そう、具体的な悪事は何も知らされていないのに、節分には豆をぶつけられ、物語では何かと退治される、異形の鬼たちだ。
これは、別に私のオリジナルの考えでも何でもない。よく指摘されることだ。
物事にはとかく、裏がある。情報には必ず、色がつく。
この本「2円で刑務所、5億で執行猶予 (光文社新書)」によれば、昔は良かったなんて大うそ。オールウェイズ3丁目の夕日の懐かしの昭和は、少年犯罪や凶悪事件が非常に多かった。
報道による情報量の多さで、私達の印象は影響を受けてしまう。
センセーショナルな少年犯罪が起きれば、報道は全国津々浦々、隅々まで少年犯罪を探しに行く。
話題となる交通事故が起これば、そのようなニュース一色になる。
いや、メディアだけの責任だけでなく、私達自身にも理由があるかもしれない。
いわゆる「カクテルパーティー効果」というやつで、雑多で騒がしい場所でも、自分に関係のあるもの、興味のある言葉であれば聞こえてしまうという、あれだ。
情報が非常に多くなるなかで、それをコントロールして自分の都合のいいように使おうとする輩も出てくる。
どこまで本当かわからないが、例えば小泉元首相などはマーケティング会社を使って、無知で影響を受けやすい人たちをB層とセグメントした。
ゲーテの警告 日本を滅ぼす「B層」の正体 (講談社プラスアルファ新書)
- 作者: 適菜 収
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/08/19
- メディア: 新書
ここで言われるような、B層的な要素は誰にでもある。郵政解散選挙では小泉に票を入れ、先の総選挙では民主党に票を入れ、今は民主党にブーイングをぶつける・・・そんな人は多いのではないか?だからといって、“不動のB層”なんてないと思うけど。
とにかく、小泉元首相はB層に向けて、わかりやすいメッセージを発し、わかりやすく敵と味方を提示し、世論の支持を取り付けた。
世界に目を転じてみよう。
イラク戦争時の、オイルまみれの海鳥や、被害を受けた子どもたちのインタビュー。そこにヤラセがあった・・・とか何とか、言われている。
政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書
- 作者: 堤 未果
- 出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/02/10
- メディア: 新書
中東の春は、どうだったのか。最近まで盛んに報道されていたシリアの情勢は、どうだったのか。ある一方にばかり、都合のいい情報が流されたということはなかったのか。
きっと、あったんだろう。
情報は、操作される。時の権力者に、都合のいいように。
また、日本にその視線を戻してみる。
いつでも、ひとつ前の時代は悪い時代だ。
最近までの私達にとって、戦前は悪だった。
明治にとって、江戸時代は悪だった。
武士の時代にとって、荘園、貴族の時代は悪だった。
前の時代を否定する。
そして、新しく塗り替える。
例えば東京。
徳川が入り、それまで田舎だった江戸の地は、一気に発展した。
しかし時代が変わり、塗り替えられる。
江戸は東京という味気ない名称に変わり、江戸城の主も変わる。
仏像は破壊され、破毀される。
神社は統廃合され、地元のカミは氏子たちから取り上げられる。
私は、鬼や天狗、あるいは被差別民といったものは、遥か遠く、元を辿れば、かつて争いに敗れた敗者だと思っている。
そう、具体的な悪事は何も知らされていないのに、節分には豆をぶつけられ、物語では何かと退治される、異形の鬼たちだ。
これは、別に私のオリジナルの考えでも何でもない。よく指摘されることだ。
物事にはとかく、裏がある。情報には必ず、色がつく。
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