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中国化するのか!?いや、江戸のアウフヘーベンだ。「江戸・バグ・止揚」で考える日本の未来 [これから日本の話をしよう!]

私は「中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史」が、とても面白い本だと思う。そして、この著者がまた本を出したら、絶対とは言わないが、購入する可能性が高い。それだけ本書は面白く、読んで良かったと感じている。

中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

  • 作者: 與那覇 潤
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/11/19
  • メディア: 単行本


本書は(新)自由主義の本で、中国化といっても、現在の中国を指すのではなく、数百年前に中国大陸で実現された宋朝による先進的な文化に、日本だけでなく世界が追いつこうとしている、というもの。

日本はこれまで宋朝的な中国化する要素と、江戸時代的要素のせめぎ合いのなかで、江戸時代的な文化を選び来たわけだけど、それも限界に達している。


・・・ということで、江戸時代的なものを否定していますが、私は結構、江戸時代的なものを評価している。

村や家などの共同体、それは息苦しい。若者を追い詰める嫌な面もたくさんあると思う。
(本書の詳細は本書を参照されたい:中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史

しかし、地縁血縁の仕組みというのは、けっこううまく出来ているのではないか、と最近感じるようになった。

というきっかけは、こちらのコラムを読んでから。
このコラムはとても面白く、私は欠かさず読んでいる。

・山口美江の孤独死で考える、バブル~団塊ジュニアは実験世代!?

「僕らの世代がもしかするとかつて1度修正されたことをもう1度修正しているのかもしれないと僕は考えている。アラフォーからアラフィフ世代が否定した"家制度や地域のしがらみ"は、"今我々が検出しているバグが修正された、より完成度の高いシステムの一部"だったのかもしれないとは思わないか?」

という問いかけは、非常に興味深い。

この考え方は、止揚(しよう)という考え方に似ていると思う。

止揚とは、アウフヘーベン、辞書によると、「あるものを否定しつつも、より高次の統一の段階で生かし保存すること」ということだが、意味がわかりにくい

私の頭でもわかりやすかったのは、田坂さんの「使える 弁証法」にあった説明。

「物事は螺旋的に発展する。ひとまわり上の位置に来たとき、同じような位置にあるようで、その内容はまったく異なる。物を記すとき、石に文字を掘るのと、紙に書くのと、PC/ウェブ上で入力すること、それらは同じ物を記すにしても、その用途や利便性に大きな差がある」(以上は古い記憶からの私の超訳ゆえ本書やこの言葉の意味としては異なるかもしれない)



この、「江戸時代的な日本の社会」、「バグの修正」、「止揚」を考えると、私はその先に日本の目指すべき姿があるような気がするのだが・・・。


ところで先に引用したコラムの「ぐっどうぃる博士」。
もともとは恋愛関係の活動が多いのだが、コラムを読んでわかるとおり、ビジネスにも日常生活にも、芸能にも応用できる理屈を展開している。
最近、先のコラムの中から成功哲学のみにフォーカスしたものを出版している。
それが、これだ。

夢を叶えるアカデミー ~成功を呼ぶ13のセオリー~

夢を叶えるアカデミー ~成功を呼ぶ13のセオリー~

  • 作者: ぐっどうぃる博士
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2012/07/20
  • メディア: 単行本


興味のある人は、どうぞ。
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