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私たちは壁にぶち当たり、本格的にプライスレスなものを模索し始めた [雑談]

キムタクの月9ドラマを見た。

キムタク主演ということで、自ずと周囲の期待値は高まる。
成功して当たり前、少し視聴率が振るわないと、もうキムタクも終わりだとか、何を演じてもキムタクだとか、いろいろ言われてしまう。

このプレッシャーたるや、凡人には想像もできないだろう。

その話題のドラマ。

プライスレス。

割と面白かったよ。

普通のサラリーマンだったキムタクが一気に無一文ホームレスへと転落し、必要最低限のお金を稼がなければいけない彼は、プライドを捨てて、落ちている空き缶拾いなどをし始める。

会社など組織に属することなく、お金を稼ぐというのは、本当に大変なことだ。特に長いあいだ不況に喘ぎ、将来に向かって持続的な成長の見込めない日本では、ますますお金が稼ぎづらい。独立して食っていけるサラリーマンは、ほとんどいないだろう。

時間を切り売りして、低価格で労働するはめに陥る・・・あるいはやっとこ稼ぎながらも、将来に対する不安に囚われて生きた心地がしない・・・そんなハメに陥るかもしれない。

ワークシフト。
ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉

  • 作者: リンダ・グラットン
  • 出版社/メーカー: プレジデント社
  • 発売日: 2012/07/28
  • メディア: 単行本


この本にも、ぼやぼやしていると、働く環境というのは劣悪なものになってしまうよ、ということが書かれている。

プライスレス。

これは今後を考える上で、結構重要なキーワードだと思う。
ワークシフトにおいては、「限界公用の逓減」という、あるものを得る数や量が増えるほど、それに価値を感じなくなることの例を出しながら、「限界公用の逓減」が適用されない“プライスレス”なもの、つまり経験や体験、友達といった無形のものの重要性を説く。

また、
静かなる大恐慌 (集英社新書)
では、ケインズの言う「投資の社会化」と関連させ、社会的な無形の資本の重要性が説明される。

静かなる大恐慌 (集英社新書)

静かなる大恐慌 (集英社新書)

  • 作者: 柴山 桂太
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2012/09/14
  • メディア: 新書



このワークシフトと静かなる大恐慌については、以前このブログで書いたこちらを参照されたい。
・未来の闇を突き抜ける、7人の盲人

そして最近のベストセラーでもある
オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

では、結構なページ数を割いて、サンデルの言う三価値を説明し、これまた「美徳」という無形だが非常に大切な概念について、説明されている。
オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

オタクの息子に悩んでます 朝日新聞「悩みのるつぼ」より (幻冬舎新書)

  • 作者: 岡田 斗司夫 FREEex
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2012/09/28
  • メディア: 新書



時代はプライスレス。

いや、これは以前から指摘されていて、21世紀は精神の時代だのなんだの言われていたが、ここに来て本当に様々なことで行き詰まり、私たちは真のプライスレスを模索し始めているのかもしれない。

何が重要なのか。何が大切なのか。

さて、キムタクはドラマの中で、どんな大切なものを発見するのだろうか。
楽しみに見たいと思う。
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