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日本にも伝わる、気高き“うんのこ”の話 [妄想の日本史]


なんなんだ、排便人形て。

スペインではこんなもんがクリスマス恒例なのか・・・。

<翌年の豊穣(ほうじょう)、希望、繁栄の象徴とされ、>

なに?豊穣だから排便なのか!?

むぅ・・・。



一理あるな!

日本の古代の神話にも、うん●の出てくる話がいくつかある。

あれは豊穣への祈りだったのか!?


有名なところでいえば、素戔嗚尊だ。彼が御殿にう●こを撒き散らしたという言い伝えがある。
スサノオといえばヤマタノオロチを対峙する神話上のヒーローの一人だが、活躍以前の彼はだいぶ困ったさんだったのだ。

また、一節には、スサノオがうん●をし、気がつかずにアマテラスがその上に座ってしまい、う●こ臭くなってしまったという。ショックにブチギレてアマテラスが奥に引っ込んでしまったのが、かの有名な岩戸隠れの真相である、という説がある。

どっちにしろ、スサノオの行動は凄まじい。この時、かれはなが~く髭を伸ばしているくらいの“分別”のある大人であったし、何より神だったのに・・・。

その他にも彼はいい年してワンワン泣いたり、馬の皮をはいで機織り小屋に投げ込んだりと、いろいろしているのだが、それは今(●んこ)の話には関係ないので、置いておこう。


さらに、彼の子ども(或いは子孫)の一人に、大国主命がいる。
オオクニヌシは、スクナヒコナと共に国づくりをした、これまた神話上の英雄の1人だ。

オオクニヌシは友達のスクナヒコナと一緒に、国を作り上げたが、一方でとんでもなくクダラナイこともしている。

ある時、仲の良い2人は議論になった。


少 「あのさぁ・・・」

大 「ん?なに?」

少 「おれ、ずっと考えてたんだけどさ・・・」

大 「うん」

少 「重い土をかついで遠くまで行くのとさ・・・」

大 「ああ」

少 「うん●をがまんして、遠くまで行くの、どっちが難しいと思う?」

大 「は!?」

少 「おれは、う●この方がキツイと思うんだよ」

大 「んなこと、ね~よ。重い土の方が大変だろが」

少 「いやいや、おれ達、結構ちからあるじゃん?だけど、うん●はメンタル面も大事だしさ」

大 「アホか、うん●なんて、いくらでも我慢できるよ。てか、一生しなくても平気だし」

少 「じゃ、かけるか!?やってみっか!?」

大 「おお、いいぜ!やってやるぜ」


という感じで、オオクニヌシは●んこを我慢し、スクナヒコナは土をかつぎ、競争を始めるのである。

これが友人知人であれば、「そのまま何処かに行って帰ってくんな」とでも言いたくなるが、この2人は日本を誇る大英雄である。先行きを見守りたい。



―何日も

何日も・・・

来る日も、また来る日も・・・

雨がふり、雪がふり、風が吹きすさび、

二人は我慢して歩き続けたそうだ。


そして、勝負のつく日がやって来た。


「ああっ!!もうたまらないっ!!!!」


・・・そう叫び、しゃがみこんだのはオオクニヌシだった。
スクナヒコナもそれを見て、土を放り出す。「ああ、苦しかった」

「そうだな」「苦しかったな」「おいおい、俺たちどこまできたんだよ」「パねぇ!」
二人は顔を見合わせて笑い出したとさ。


そう、スサノオの血は立派に引き継がれていたのだ。


きっとこれらの神話は、豊穣への祈りが込められていたのだろう。


※ちなみに、我慢比べの話は肥料と農業をあらわしているとの説がある。播磨風土記の神話だ。スサノオの話は記紀にある。スサノオはスサぶ(荒ぶ)神であり、彼がオイタをすると地上は大損害を受けるのだ。

物語による日本の歴史 (ちくま学芸文庫)

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