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私たちの祖先とアバター [これから日本の話をしよう!]

先日、テレビで放映されていた「アバター 3Dブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]」を見た。

アバター 3Dブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]

アバター 3Dブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: Blu-ray


あらすじをアマゾンから引用すると、

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22世紀、人類は地球から遠く離れたパンドラで<アバター計画>に着手していた。この星の先住民ナヴィと人間のDNAを組み合わせた肉体<アバター>を創ることで、有毒な大気の問題をクリアし、莫大な利益をもたらす鉱物を採掘しようというのだ。この計画に参加した元兵士ジェイクは車椅子の身だったが、<アバター>を得て体の自由を取り戻す。パンドラの地に降り立ち、ナヴィの族長の娘ネイティリと恋に落ちるジェイク。しかし彼はパンドラの生命を脅かす任務に疑問を抱き、この星の運命を決する選択を強いられていく……。
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という感じだ。

ようするに、先住民が住む場所にある高価な鉱物が欲しいがために、餌で釣って立ち退かせるか、それが上手くいかなければ、武力行使をする

そういうお話である。


この手のことは、歴史上の中で実際に何度も行われてきた。

人類の歴史は、この繰り返しだったといってもいい。

この映画の先住民は、アメリカ大陸におけるネイティブアメリカン(インディアン)を思わせるし、オーストラリア大陸で狩猟生活を営んでいたアボリジニの悲劇も同様だ。
最近でも-これは真偽不明であったが-米ベネズエラでアマゾン先住民虐殺の報があった。


では、日本はどうだったか?


「東の夷の中に、日高見国有り。
 その国の人、男女並に椎結け身を文けて、人となり勇みこわし。
 是をすべて蝦夷という。
 また土地沃壌えて広し。
 撃ちて取りつべし」

そう進言したのは東方諸国を視察した武内宿禰である。

鉄や金などを産出する豊かな山をもつ東国は、狙われることになる。


最大の戦いの1つは、やはり蝦夷のリーダー、アテルイによるものだと思う。これは現在NHKでドラマ化されている。高橋克彦氏による原作も文庫で出ていて、非常に面白いのでぜひ読んでもらいたい。このブログでも何度か紹介している。

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

  • 作者: 高橋 克彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/10/16
  • メディア: 文庫


蝦夷なんて、俺たちには関係ない?

いやいやいや、大アリだと思う。

私たちの祖先が朝廷の側にしろ、蝦夷の側にしろ、これらは複雑に混じり合っていると思う。捉えられた蝦夷は俘囚として、各地に住まわされた。反対に、東海・東国の人々は九州にも戦争に動員されて東北の地へ、或いは移住などもさせられた。似たようなことは関ヶ原の戦後や、明治維新で敗れた会津藩などでも起こっている。

我々はミックスされていると思う。

少なくともフォッサマグナの東側、東日本に住んでいる人なら、「火焔」を強くおすすめしたい。


さて、アテルイの戦いは平安時代、800年前後の話だが、それ以前はどうか?

思うに、大国主(オオクニヌシ)の国譲りや、神武東征で長脛彦(ナガスネヒコ)や饒速日命(ギハヤヒノミコト)のくだりは、やはりアバター的な侵略を思わせる。特にオオクニヌシの国譲りは、どう見ても・・・ねぇ・・・。


今は本当によい世界になったと思う。
平和だ。

この平和は、壊したくないと思う。

嫌だよ、戦だなんだと兵として動員されたり、野兵盗賊の類に略奪されたり、防人のように関東に住んでいるのに九州へ生かされて兵役につかされたり。そんなのは、嫌だよね。

この平和の礎の下には・・・
私たちの何代も何代も前のご先祖様の中には、理不尽な略奪や襲撃や簒奪にあった人々も多かっただろう。旧貴族でもない限り、多くの人のご先祖様は戦い、あるいは敗れ、土地を守り、あるいは酷使され、辛い目にもあって今があるのだと思う。

ともかく火焔はおすすめなので、是非読んでもらいたい。

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 上 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

  • 作者: 高橋 克彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/10/16
  • メディア: 文庫



火怨 下 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

火怨 下 北の燿星アテルイ (講談社文庫)

  • 作者: 高橋 克彦
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2002/10/16
  • メディア: 文庫



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