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ますますこじれる体罰事件 [雑談]

大阪の高校で起きた体罰・自殺事件は、橋下市長が入試を決定して以降、学校・OB・保護者・生徒が揃いも揃って墓穴を掘り、傷口を広げ、必要以上に問題を大きくしている。

・「結論覆す」、決意の反論=高校生8人、入試中止で会見

・なぜ生徒会ではなく部活のキャプテンが!?何か変、誰が仕組んだの?と小木ママが記者会見を非難「何か変!?

・「ええ加減にせぇ はしもと、殺すぞ」「部落民がいきんな」 桜宮高校生徒がツイッターで暴言、さらに喫煙や飲酒も

それぞれが、他人の痛みについてはあまりにも他人事すぎて、自分の権利についてはあまりにも主張しすぎたのではないかと感じる。

当初は橋下市長の決断に批判的だったが、この経緯をみて橋下市長の決断を評価する側にまわる・・・そういう人も多いのではないか。
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日本人とは何かを考えつつ、「神道はなぜ教えがないのか」を読む [読書]

私たち日本人は、自分たちで思っている以上に、自分たちのこと、日本のことを知らないのではないかと思う。

井沢元彦さんだか山本七平さんだか忘れたが、それは私たちが侵略された経験がないため、というような事を言っていた気がする。つまり、私たちは自分たちが何者であるか、日本人とは何であるかを説明する必要なく、ここまでやってきた。空気を読む、阿吽の呼吸、言わずとも察しろというのは、同じ文化を共有していないとできない。
私たちはそれらを説明する手間を省いている。

なぜ初詣に行くのか。
初詣で、神社に行く人と、お寺に行く人とがいるが、その違いは何なのか。
なぜ無宗教の人が、そのような宗教施設(?)に行くのか。

無宗教であっても、子どもが生まれればお宮参りに行くし、七五三にも行く。
家族がなくなれば、結構なお金を出して、お墓も建てる。法事もする。火葬だけして骨の残りは棄てる、なんてことは、例え無宗教であってもしない。

それだけ神社やお寺と縁があるのに、それでは神社とは何か、神道とは何かと聞かれると、説明が難しい。

我々は我々を説明できない。

最近では、お宮参りや七五三で、お参りに行かないという人も増えてきた。
初詣に行かない人も、ある程度の割合でいるのではないか。
お米よりももっぱらパン食で、お茶よりもコーヒー。
着物なんて来たことがないけれど、クールビズの時にはアロハシャツを着る。
ハロウィンパーティーでは仮装してはしゃぎ、クリスマスを人生の一大イベントと位置づけ、バレンタインデーにはドキドキする。

「お正月にお餅を食べる理由?食品メーカーの陰謀だよ」
「七夕?ああ、お願い事をするイベントでしょ?」
「お盆とお彼岸って、お中元とお歳暮と同じくらい、紛らわしいよな」

更に文字は絵文字を多用し、話し言葉がローラさんのようになったら、それは日本人と言えるのだろうか。



国籍が日本なら日本人か。

日本人とはなんだ。

という問題意識を念頭に持ち、今この本を併読しています。
神道はなぜ教えがないのか (ベスト新書)

神道はなぜ教えがないのか (ベスト新書)

神道はなぜ教えがないのか (ベスト新書)

  • 作者: 島田 裕巳
  • 出版社/メーカー: ベストセラーズ
  • 発売日: 2013/01/09
  • メディア: 新書


私は神社まわりを結構していますが、それでも神道とは何かと聞かれると、答えがスラスラ出てこない。私たち日本人との関わりが古く、身近であり、その数はコンビニよりも多い神社。

意外に考えたことが少なく、知らないことが多い。

神主はいらない、という章がある。
「葬式は、いらない」を書き、議論を巻き起こした著者だけに、次回はこのテーマについてもっと突っ込んで書いて欲しい。

新書で読みやすく、おすすめだ。歴史好き寺社仏閣好きであれば知っていることは多いが、それでも新たな問題を自分に提起する上で、非常に良い本だと思う。

約220ページある。そのうち、現在150ページまで読み途中。
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葬儀のこと、お墓のこと、最低限考えておきたいこと。 [雑談]

週刊ダイヤモンドが寺・墓・葬儀の特集をしている。
週刊 ダイヤモンド 2013年 1/19号 [雑誌]

週刊 ダイヤモンド 2013年 1/19号 [雑誌]

週刊 ダイヤモンド 2013年 1/19号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2013/01/15
  • メディア: 雑誌


・一定期間試し読みあり
ちゃんと読んだわけではないのだが、なかなか興味深い。
最近ではどのように死ぬかのエンディングノートが注目され、先日亡くなった流通評論家・金子さんによる「僕の死に方 エンディングダイアリー500日」も話題になっている。
僕の死に方 エンディングダイアリー500日

僕の死に方 エンディングダイアリー500日

  • 作者: 金子 哲雄
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2012/11/22
  • メディア: 単行本


しかしながら、多くの人にとって、死というのは自分には関係ない、もしくは、差し迫った課題ではない、という認識なのではないだろうか。
しかし、高齢の親や病気がちの親族のいる人、はたまた子供のいる一家の大黒柱の人は、多少は考えておいたほうがいいのではないか、と思う。
いや、三十路を過ぎたなら人であれば、多少は関心を持つべきだと思う。

家族が亡くなるというのは、精神的に非常事態であるにも関わらず、やるべきことが非常に多く、とても忙しい。そして、法事やらお墓やらには、ある程度のお金が動く。
始末の悪いことに、このお金は1回限りで終わるわけでなく、その後の維持管理にも付きまとう。

親戚に言われるがままにやってみたら、その後色々とお金がかかったり、面倒があったり、ということは多い。

ダイヤモンドの特集では、2300万人が加入していると言われる互助会をめぐるトラブルや、意外と知られていない“改葬”をめぐるトラブルなどが紹介されている。今後、高齢化になり死者の増える日本では、死にまつわるトラブルがどんどん増えていくに違いない。

かくいう私も喪主となり、葬儀や墓選び、法事などを経験したことがある。

精神的に消耗している中、気をしっかりしていなければいけないなぁと、つくづく感じた。

まず、家族は病院で亡くなったのだが、身につけていた時計が行方不明になっていることに、後日、落ち着いた頃に気がついた。
また、病院で亡くり遺体を家に送る必要があるのだが、放っておくと勝手に葬儀社を決められてしまう。病院から自宅への搬送をした業者が、葬儀社となってしまうのだ。
葬儀のプランも、業者によるかもしれないが、不明瞭な内訳でどんどん高くなる、という声をよく聞く。幸い、私の業者は良心的だったと思う。


また、墓地についても色々と問題がまとわりつく。

例えば霊園に行くと、決まった業者が順番待ちをしていて、その業者と話をすることになる。地域によって異なるのかもしれないが、他の業者に頼んだり、相見積もりをとったり、ということが、しにくいシステムになっている。
私の場合、いろいろあって他の業者の見積もりもとれたのだが、同じような墓石の内容で、価格がこうも異なるのかと驚愕した覚えがある。高い買い物なので、場合によっては数十万円単位で値段が変わる。

お寺にするか、霊園にするかも判断の分かれ目だ。

良心的なお寺もあれば、お金のかかるお寺もある。

霊園の方がいいかというと、個人的には一概にそうとは言えないと思っている。

例えば、小さな霊園の場合。

霊園というのは、長い間、管理が必要なものだ。しかし、規模の小さな霊園の場合、しっかりと管理を存続していけるのかが重要な問題だと思う。売り出しているときはいい。しかし、全て売ったあとも、園内の清掃や、法事の受付や調整、メンテナンス、お盆等の繁忙期の駐車場誘導など、やるべき管理業務は多い。管理業務が長く維持できる程度の墓地数があるのか。結構重要だと思う。

また、お墓を持つと、何かにつけてお金がかかるものだ。
お寺にしても霊園にしても、毎年それなりのお金を支払わなければいけない。法事のたびに、お寺さん(お坊さん)への支払い以外にも、費用がかかる。

例えば、ある霊園では、法事の際に
・法事手数料
がまずかかり、そのほかに
・灯明料
などが、それぞれ、ざっくりと万単位で必要になる。

お坊さんへの支払い以外に、である。
いったい何にかかる費用なのか。法事手数料だけでいいのではないか。内訳は極めて不明瞭である。

料金が改訂されることもあり得る。墓を移そうとするとお金がかかる。住所を変更するとお金がかかる。


といった、お金にまつわること以外にも、注意したいことがある。
それは、場所だ。

やはり住んでいる場所の近くで、行きやすいところの方がいい。


彼岸や盆などで墓参りに行くこともあるし、法事もある。
遠い場所だとやはり不便だ。

年をとったときのことも考えておきたい。

墓が遠方や、山の上にでもあったら、行くのが大変だぞ。


そもそも、お寺の檀家になってお墓を建てるのではなく、霊園に無宗教で墓を建てるのなら、果たして立派なお墓を持つことに意味があるのかと疑問に思う。祈る場所、弔う行為は生者のためにも必要だと思うので、葬儀や墓が不要だとは思わないが、最低限のサイズで構わないのではないかと思う。

私としては、きちんとお寺の檀家に入って、節目節目にご供養されるのをお勧めしたいが、良心的なお寺ばかりとは限らないと思う。最近では卒塔婆の文字をプリントする機械もあるようだ。なんだよそれ、と思う。いいお寺さんとの出会いは、人生を少し豊かにしてくれる。探す手間と、そして少なからず運が必要かもしれない。


あなたが一家の大黒柱であるのなら、残される家族のためにも、多少なりとも考えておいて欲しい。流通ジャーナリスト金子さんのように、完璧なプロデュースでなくてもかまわない。若いから平気、というように思うかもしれない。また、日本には言霊信仰(BY井沢元彦)があるので、死ぬことを考えるなんて縁起でもないと思うかもしれない。

だが、自分の始末はある程度は想定しておきたいものだと、私は思う。

なにせ、死には様々なトラブルが起こり得るので。
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